[メイン]
GM :
【シナリオトレーラー】
昨日と同じ今日、今日と同じ明日。このままの日々が、ずっと続くと思っていた。
だが───、世界は知らぬうちに変貌していた。
きっかけは、ある日学校で起きたハイジャック事件。
それは、ずっと続くと思われた日常がボロボロと崩れはじめた日─────。
ダブルクロスthe 3rd edition
『School Jack』
ダブルクロス、それは裏切りを意味する言葉
[メイン] GM :
[メイン] GM :
[メイン] GM :
[メイン] GM : opening『Peaceful Days』 登場:全員
[メイン] イルル : 38+1d10 登場/リザレクト (38+1D10) > 38+6[6] > 44
[メイン] オベロニア・レア : 33+1d10 登場/リザレクト (33+1D10) > 33+8[8] > 41
[メイン] system : [ イルル ] 侵蝕率 : 38 → 44
[メイン] ララミア : 47+1d10 登場/リザレクト (47+1D10) > 47+7[7] > 54
[メイン] 初春飾利 : 34+1d10 登場/リザレクト (34+1D10) > 34+9[9] > 43
[メイン] キングヘイロー : 31+1d10 登場/リザレクト (31+1D10) > 31+2[2] > 33
[メイン] system : [ ララミア ] 侵蝕率 : 47 → 54
[メイン] system : [ オベロニア・レア ] 侵蝕率 : 33 → 41
[メイン] system : [ 初春飾利 ] 侵蝕率 : 34 → 43
[メイン] system : [ キングヘイロー ] 侵蝕率 : 31 → 33
[メイン] スシヌ : 42+1d10 登場/リザレクト (42+1D10) > 42+6[6] > 48
[メイン] system : [ スシヌ ] 侵蝕率 : 42 → 48
[メイン] GM :
[メイン]
GM :
本日も快晴。学校へ向かう支度を終えたあなた達は、通学路を歩いていた。
学生服に身を包み、心もまた学生としての本分を噛みしめ
心地良い風を身に感じながら、この先に明るい未来が待っているという期待を胸に秘めていた。
[メイン] GM :
[メイン]
初春飾利 :
学生鞄を両手で下げながら
頭の花飾りを心地よい風に揺らして
鼻歌を奏でる、鈴を張ったような目の少女が通学路を歩く。
[メイン]
初春飾利 :
「~♪」
別に何か良い事があったわけでもない
ただ平和な日常を謳歌する、それだけで彼女はここまで上機嫌なのだ。
[メイン]
イルル :
学生服の第一ボタンが外れ、心はだらけ切っている。
そんな私の背中を風が無理やり押すように、この先にあるであろう学校があることにけだるげでしかなかった。
[メイン] イルル : 肩を落としながら、通学路を歩いていると。
[メイン]
初春飾利 :
赤い三角スカーフを靡かせ、瞬き一つ挟み
背後に視線を送れば、そこにはイルルさんがいた。
見るからにだらけ切って、風に押されるような彼女が目に入れば。
[メイン]
イルル :
「うぁ~~……ん?
飾利か、いつも相変わらず楽しそうだな」
[メイン]
初春飾利 :
第一ボタンが外れているが為に、さらに強調されている胸元に
カァァ……とほんのり顔を赤らめながら。
[メイン]
初春飾利 :
「い、イルルさんも相変わらず……すぎますね!
その……第一ボタンは閉じた方がいいと思いますよ!」
あせあせと、穏やかな花飾りとは対照的に慌てる。
[メイン]
イルル :
見上げた目の前には、知っている少女。
なにせイルルは低身長、下から覗き込む形になって。
[メイン]
イルル :
「ん~……これは胸がでかくて閉じないんだ
これ以上の服だとだぼだぼになってしまうんだよな」
[メイン] イルル : ぐいぐい、と制服を引っ張りつつ。
[メイン]
初春飾利 :
イルルさんは低身長ゆえに見下ろせば
見下ろした時の胸の膨らみ、その起伏が下半身をほぼほぼ隠してしまっている
それほどの大きさだという事がハッキリとわかってしまう。
[メイン]
初春飾利 :
「わわ……うーん……そうですかぁ」
それにしても一体、中学生でどういった生活を送れば
これほどの発育が……と、少々思慮を巡らせていると。
[メイン] 初春飾利 : ふと更に後ろの方に視線を送る。
[メイン] キングヘイロー : 「はぁ……皆して随分と呑気なことね、始まりの季節からそんなことでちゃんとやっていけるのかしら」
[メイン] キングヘイロー : 呆れたような声の主は、いつの間にやら後ろに立っていた少女。
[メイン]
イルル :
イルルは低身長だが、とても胸がでかい。
それこそ体半分が胸で隠れるレベルで、巨大だった。
[メイン] イルル : 釣られるようにして、声の主へと視線をやる。
[メイン]
初春飾利 :
「き、キングヘイローさん!
おはようございます!」
イルルさんとはまた違った意味で、視線を奪われる。
[メイン]
イルル :
「おーヘイローか~
そう言うお前はいちりゅう?の準備でもしてきたのか?」
[メイン] イルル : 手をぶらぶら、と、挨拶を兼ねて上に掲げながら。
[メイン]
初春飾利 :
相変わらず完璧なプロポーション
イルルさんのインパクトあるボディとはまた違った、いやこっちの方が正当的? な輝きを発している
貧相な私は、お二方に挟まれて肩身が狭い
[メイン]
キングヘイロー :
「ええ、おはよう初春さん。キングの前だからといって、そんなにかしこまる必要はないわよ?」
軽く挨拶を返しながら。
[メイン]
イルル :
イルルは”あんまり頭のいい生徒”ではない。
よく彼女が使う、”一流”という意味もよくわかっていないため、何となく繰り返しただけにはなるが。
[メイン] キングヘイロー : 「勿論!このキングが新たな中学の年度スタートに失敗するわけにいかないもの!」
[メイン]
オベロニア・レア :
「あら?皆さんごきげんよう」
後ろから歩いてる来る
[メイン]
初春飾利 :
「私もうかうかしていられませんね!」
中学三年、ここからあと一年はあっという間だ
すでに高校受験を間近に控えている学年と言っても過言でない、卒業式やら何やらで初っ端から忙しく……!
[メイン]
イルル :
「そんなに大事なものなのか?
中学は遊ぶだけじゃなくて勉強しないといけないのが面倒だ~」
年度スタート、という言葉に首をかしげながらも。
[メイン]
初春飾利 :
「あっ! レアさん! おはようございます!」
会釈して、ニコリと笑顔を向ける。
[メイン]
イルル :
はて、と。
またぴくんと耳が反応する。
[メイン] キングヘイロー : 「当然じゃない!イルルさんも一流の生徒を目指したいなら、このキングが直々に教えてあげても……あら?」
[メイン]
初春飾利 :
…………やっぱりこの人(レアさん)も相変わらずというか……妙に艶めかしさすら感じる……なぜでしょう?
見た目は中学生なのに
ある意味、標準の中学生らしい体型の女子って
貧相な私しかいない!?
[メイン]
初春飾利 :
ますます肩身が狭くなるというか
むしろ、標準な中学生という武器を再確認させられた気がする。
[メイン] 初春飾利 : 頭の花飾りはノーカンで。
[メイン]
イルル :
「なんだ、ぞろぞろ集まってきたな
レアも中学に期待してる口なのか~?」
と、呟きつつ。
[メイン] オベロニア・レア : 「皆さん立ち止まってお喋りするのはいいですけど…登校時間に間に合わなくなりますわよ」
[メイン]
初春飾利 :
「…………あ"っ!
もうあと5分しかありませんっ! ホームルームっ!」
[メイン]
初春飾利 :
学校までには線路もあって
一度捕まると厄介だ(近くに地下から地上に出る階段もあるが)
[メイン] キングヘイロー : 「……え? 大丈夫、ちゃんと余裕を持って家を出たはず……っ!?」
[メイン] GM : そうして歩いていると、あなた達の親友である「本郷 香」の姿が見えた。
[メイン]
イルル :
「え~……?まだ大丈夫だろ~?
時間なんて守らなくても……お」
[メイン]
初春飾利 :
日常の謳歌はとても良い物だ
しかし、一度気を取られれば時間を容易く奪われて……
[メイン] 本郷 香 : 「うおおぉぉお~~~!!?遅刻遅刻~~~~!?」
[メイン]
初春飾利 :
「! ほ、本郷さ~ん!」
手を振り、自分たちの存在を伝える。
[メイン] 本郷 香 : 「あ、みんなだ!お~~~い!!おはよ~~~!!」
[メイン] オベロニア・レア : 「本郷さんごきげんよう」
[メイン]
本郷 香 :
あなた達に手を大きく振り、周りの目など気にしないくらいの大きな声と共に
純真な笑顔で、あなた達にはにかんだ。
心地良い風は、彼女の特徴的なポニーテールもゆらゆらと揺らしていた。
[メイン] イルル : ぴくん、とまた耳が反応する。
[メイン] キングヘイロー : 「まったくもう、朝から賑やかなことね…!」
[メイン]
本郷 香 :
「今日も真っ青な空に、燦々と降り注ぐ太陽!!
登校日和だもんね!!」
[メイン] イルル : ばたばたと駆けだしてきた彼女に目線を向けて。
[メイン] 本郷 香 : ニッ!と眩しい笑顔を見せながら。
[メイン] オベロニア・レア : 「ええそうですわね」
[メイン]
初春飾利 :
「おはようございま~す!
そうですね! けれどあと5……いやあと4分ですよ!」
太陽に照らされる花飾りは穏やかだが、初春の表情はあせあせと
[メイン] 本郷 香 : そうして、あなた達と並走するように歩き始める。
[メイン] イルル : 「なんだ、遅刻しそうになったから走ってきたのか?」
[メイン] 本郷 香 : 「うげっ!?もう4分!?じゃあ走らないと!?」
[メイン]
本郷 香 :
「いや~!あっはっは!寝坊しちゃってさ~!」
イルルにガハハ!と笑いながら。
[メイン] イルル : 首を傾げつつ。
[メイン]
初春飾利 :
「けれど車通りは相変わらず多いですから
早歩きに留めましょうっ!」
[メイン] 本郷 香 : 「お!初春は相変わらずの優等生だね!」
[メイン]
初春飾利 :
ミラーを見て、車を確認しつつ
すたすたと早歩きになりながら。
[メイン]
初春飾利 :
「せっかく3年生に上がったばかりなのに
事故だなんて、洒落になりませんからね!」
[メイン]
本郷 香 :
「ていうかレアにキングも~!4分前だよ~?
そんなのんびりとしてていいのかな~?」
[メイン] 初春飾利 : 「もちろん……"遅刻"も洒落になってませんが」
[メイン]
イルル :
「む、というと……
じゃあ、中学が面倒だったから寝坊したんだろ?」
本郷にそう言い返しつつ。
[メイン]
本郷 香 :
挑戦的な表情を見せながら
駆けっこしよう!のポーズを取る。
[メイン]
キングヘイロー :
「あっ……こら!キングを置いていくのはよしなさい…!」
時間を確認している間に先行していた集団にやっとのことで追いつく。
[メイン] オベロニア・レア : 「ふふっ皆さんも楽しみでしたのね」
[メイン]
本郷 香 :
「……べ、別に面倒じゃないよ!?そ、そういうイルルはどうなのさ!
そんな不良じみた格好して!」
[メイン]
キングヘイロー :
「こっ、これはのんびりじゃないわ…!一流たるものは常に余裕を持って振る舞わないといけないのよ!」
はぁはぁと、肩で息をしながら。
[メイン]
イルル :
「これは不良なのか……?
私はこの格好でも別にやましい事なんてないぞ?」
胸を張りながら。
[メイン]
イルル :
「……む……」
はあはあと息をするヘイローを見ながら。
[メイン]
本郷 香 :
「…………」
その胸をじっと見ながら。
[メイン] 本郷 香 : 「………これが、格差というものなんだネ……」
[メイン]
初春飾利 :
「まあある意味、重度のサザエさん症候群というか何というか
そういうのを抱いても仕方はありませんね……3年生……
私達にとって輝かしい未来へのチケットを手にできるかできないか、ですからねぇ……」
と、高校受験等を匂わせる。
[メイン]
初春飾利 :
「って、本郷さん!
あぅぅ……い、イルルさんがすっごく発育がいいというだけで!
ほら! 私を見てください!」
[メイン] オベロニア・レア : 「そうですね…高校受験もありますし…」
[メイン]
本郷 香 :
「………!!」
バッ!と初春の方を見て。
[メイン] 本郷 香 : 「ナカーマ!!」
[メイン]
イルル :
「別に歩いたっていいんじゃないか?
遅刻なんて、一回怒られただけで済むしな~」
[メイン]
初春飾利 :
「そうです! 仲間ですよ!
っとと……! 一回でも後々響いてくるかもしれませんよ!」
[メイン]
イルル :
?といった顔を本郷に向けつつ。
自慢でもなく、本気でそう思っているのだ。
[メイン]
キングヘイロー :
「……何を言ってるのかしら、このおばかさん達は」
発育の話に肩をすくめて
[メイン]
初春飾利 :
周囲を見渡せば
もう他に通学している生徒はぱっと見、見当たらず
───あっ
[メイン]
初春飾利 :
「ララミアさんは……
あの人すっごく速いですから懸念する方が失礼でしたね」
[メイン] オベロニア・レア : 「急ぎましょうか」
[メイン] 初春飾利 : ふとここにはいない親友を脳裏に過ぎらせる。
[メイン]
イルル :
「……な、ぁっ!?ば、バカとはなんだ!?
どういう意味だ!?」
思ってもいない事を突っ込まれ、やいやいと騒ぎ立てていると。
[メイン]
本郷 香 :
レアに強く頷き。
駆けっこだ!とキングヘイローを煽るように言い、ダッシュし始める。
[メイン] イルル : ────ああああああ!!!
[メイン]
初春飾利 :
「お、おばかさん……」
あと3分で遅刻だというのに、呑気な私も確かにおバカ……否定できない!
[メイン] イルル : なんか声が聞こえる……。
[メイン]
キングヘイロー :
「はっ、はぁ…!?もう……しょうがないわね…!!」
かがみこんで、足を溜めようとした……その時。
[メイン]
スシヌ :
「………ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!!」
明らかに声が聞こえる
[メイン]
ララミア :
…………ドドドドド……
地面を踏み荒らす音。
[メイン] 本郷 香 : 「………なっ……!?」
[メイン] イルル : 「………はっ!?」
[メイン]
初春飾利 :
「あっ! 皆さん待ってくだ……っ!?
ひゃあああ!! って」
[メイン] 初春飾利 : 「ララミアさん!?」
[メイン] 本郷 香 : 後方より迫り来る、怒涛の速度!!
[メイン] キングヘイロー : 「へっ?」
[メイン] 本郷 香 : 「まずい!このままじゃ追い抜かれる!!」
[メイン] オベロニア・レア : 「三年目も騒がしくなりそうね…」
[メイン] 本郷 香 : 「走れ走れ走れ~~~!!!」
[メイン]
イルル :
鳴り響く声に、ぐるんぐるん頭を回す。
左か?右か?いや上か?
[メイン]
初春飾利 :
速っ───キングヘイローさんよりもしかすると……
なんて口が裂けても言えないけれど!
[メイン]
ララミア :
「おはよう!」
走り際、隣り合った瞬間にしゅばっと手を掲げる。
もう片方の手にスシヌを引きずって。
[メイン]
スシヌ :
「たすけ」
一瞬だけ言語が聴こえた
[メイン]
GM :
徐々に、あなた達が通っている中学校─────「栄友中学校」が見えてくる。
同じ制服を着た生徒達もちらほら見え、賑わいを視覚と聴覚で感じ初めてくるだろう。
今日もきっと、素晴らしい日になるに違いない。そうした想いを胸に、あなた達は校舎へと入っていくだろう。
[メイン]
イルル :
このまま学校に行くのは正直言って憂鬱だ!
しかし────このまま負けたままというのも、それもまた癪だ!
[メイン] イルル : 「わかった……」
[メイン]
キングヘイロー :
「 」
呆気に取られ、走り出そうとした姿勢のまま一瞬言葉を失うも。
[メイン]
イルル :
「あそこに一番に到達した奴が勝ちで
それ以外が負けって奴だな」
[メイン] キングヘイロー : 「〜〜〜…!」
[メイン]
初春飾利 :
「わわわっ! わっ! えっ? ま、負け!?
負けたらどうなんですかぁ~!? ……ってキングヘイローさん?」
心地よい風とは対照的なびゅんっとした風を感じて驚きながら
初春はすたすたと、早歩きする。
[メイン]
ララミア :
「……オクレルヨ~~~」
一同を追い抜き、少し先の方から一言投げて、校舎めがけて突っ込んでいった。
[メイン] 初春飾利 : どうやらこの人は……何かを刺激されたようだ。
[メイン]
本郷 香 :
本郷はというと、イルルやキングヘイローよりもずっと先におり
そのままの勢いで駆け抜けている。
[メイン]
スシヌ :
「ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙………」
巻き添えでぼがぁん
[メイン] オベロニア・レア : 「先に行きますわよ」
[メイン] イルル : 「多分この戦いは……負けたら……一流ではない!!!」
[メイン]
初春飾利 :
「は、はい! レアさんもまた後で!」
残り……二分!? 時間が経つのはあっというまにも程がある!
[メイン] キングヘイロー : 「……!?」
[メイン]
初春飾利 :
また後で、なんて言ってる場合じゃありません!
そう思っていると、イルルさんが「一流」のワードを用いて
おそらく最大限の刺激を無意識にしてしまったのだろう。
[メイン]
イルル :
一流って奴は多分貰ったらうれしい何かなんだろう。
そしてそれを取られるのは……つーか他の奴らもう前にいる!?早いぞ!?
[メイン] キングヘイロー : 「……その言葉、よく覚えておくことね……ええ!!」
[メイン]
イルル :
くっ、と足を踏みこもうとすると。
ヘイローから声を上げられて、首を傾げた。
[メイン] キングヘイロー : 「……でも、何も考えずに走るってだけが本物の一流じゃあないってこと……目に焼きつけなさい…!!……初春さんっ!!」
[メイン]
初春飾利 :
「は、はいっ!」
びしっと姿勢を正し。
[メイン]
キングヘイロー :
そう素早く振り返って、初春の手を握り。
一気に背中で抱える姿勢を。
[メイン]
初春飾利 :
「ふわっ……えっ!? き、き、キングヘイローさん!?
こ、これって……!」
[メイン]
キングヘイロー :
「ぐぅ……っ……いい!?キングの辞書に、『諦め』とか『見捨てる』の文字はなくってよ……!!」
そのまま初春を抱えて門に全力で。
[メイン]
初春飾利 :
わ、私……こんな経験初めてというか
キングヘイローさんのスピードを目に焼き付けてきた私ならわかる
これから味わう風は、一味違う
[メイン] 初春飾利 : 「うびゃぁああああああ~~~!!!!」
[メイン]
初春飾利 :
思わず涙を流しながら、一味違う風を味わいながら
踏切に捕まることなく、全力で抱えられて校舎へと向かわされる。
[メイン]
イルル :
……早っ!?
あ、あんな速度……もしかしたらララミアよりも早いんじゃないか!?
さっきまでぜえぜえいってたのに、どこからあんな力がっ!?
[メイン] キングヘイロー : (……ララミアさんもスシヌさん一人連れての速度だもの…!!これくらいハンデにもならないわよね……キングヘイロー…っ!)
[メイン]
イルル :
がぁん、とショックを受けた。
これが一流の力……という奴なんだろうか。
[メイン] 初春飾利 : (あ、あれ!? その視線の先はララミアさ……
[メイン] 初春飾利 : 私、ハンデにされてる~~~!!!?)
[メイン] キングヘイロー : もつれ合うように、校舎の中へ。
[メイン]
イルル :
人連れてあんな速度出るもんなのか……?
私なんかこんなに胸でかいし、あんな速度なんか出せない……
[メイン]
イルル :
………?……出せない、よな?
……いや、人だから当たり前で、うーん。
[メイン] イルル : そんな、よく分からない疑問に首をかしげていると。
[メイン] イルル : キーンコーンカーンコーン。
[メイン] イルル : 「あ゛」
[メイン] イルル : 目線を門にやると、閉まりかけていた。
[メイン]
イルル :
……わ、私が一番最後じゃないかぁ~~~!!!
と思いながら、駆け出して行ったのだった。
[メイン] イルル :
[メイン] イルル :
[メイン] イルル :
[メイン]
GM :
・今日の予定について
難易度3、<情報:噂話>
・最近の出来事について
難易度4、<情報:噂話>
[メイン] GM :
[メイン3] system : [ イルル ] 侵蝕率 : 44 → 53
[メイン]
キングヘイロー :
[メイン]
キングヘイロー :
Middle 【School Break】
登場:任意
[メイン] 初春飾利 : 43+1d10 登場/リザレクト (43+1D10) > 43+10[10] > 53
[メイン] オベロニア・レア : 41+1d10 登場/リザレクト (41+1D10) > 41+2[2] > 43
[メイン] system : [ オベロニア・レア ] 侵蝕率 : 41 → 43
[雑談] system : [ 初春飾利 ] 侵蝕率 : 43 → 53
[メイン] キングヘイロー : 33+1d10 登場/リザレクト (33+1D10) > 33+7[7] > 40
[メイン] system : [ キングヘイロー ] 侵蝕率 : 33 → 40
[メイン]
キングヘイロー :
沈黙を破るのは、HRの終わりを告げる鐘の音。
次第にざわざわ、がたがたと教室に弛緩した空気が満ちる。
[メイン]
キングヘイロー :
「……良かったわね、ギリギリ間に合ったみたいで。」
少し肩の力を抜いて、近くの席の初春とレアを呼びかける。
[メイン] オベロニア・レア : 「そうですわね…春休み開け初日から遅刻はちょっとね…」
[メイン]
初春飾利 :
「あ、ありがとうございますぅ……キング、ヘイローさん……」
へろへろとしており、どうやら抱えられていたにも関わらず
そのスピードに焦燥したあまり、疲労してしまっているようだ。
[メイン] キングヘイロー : 「ええ……まあ、初日じゃなくても遅刻なんて二流な真似は私には許されていないもの。……でも、教えてくれて助かったわ。レアさん」
[メイン] オベロニア・レア : 「どういたしまして」
[メイン] キングヘイロー : 「だ、大丈夫……!?……その、もしかして、飛ばしすぎちゃったかしら…」
[メイン] キングヘイロー : 「……まあ、気にしなくていいわ。……ほら、あなた……苦手じゃない、運動。あのままだと一人置いていかれるところだったでしょ」
[メイン]
初春飾利 :
「あっ! だ、大丈夫ですぅ……はい……
私、運動が苦手で、小学生の頃から通信簿も最低の記録を
叩き出してましたからね……」
[メイン]
初春飾利 :
「キングヘイローさんのおかげで助かりました……
さすが誰もが憧れる輝かしい走り……」
[メイン]
キングヘイロー :
「そ、それは…ええと、そこまでいくと逆にすごいわね…」
「……お、おーっほっほっほ!!私を褒め称えるなんて中学生のうちから殊勝な心がけじゃない。誇っていいわ」
[メイン]
初春飾利 :
「! ありがとうございます……えへへ
キングヘイローさんと親友でいられて、私嬉しいです
レアさんとも、皆さんとも!」
キングヘイローの高飛車な笑いに、こちらも笑みで返し
[メイン]
キングヘイロー :
「……よ、よしなさいよ…もう」
ストレートに受け取る初春に、若干の照れを見せて周りをきょろきょろと。
[メイン] キングヘイロー : 「……わ、私だって…いい親友を持ったと思っているわ。ええ」
[メイン]
初春飾利 :
ふふっ、照れてるキングヘイローさんって……
何だか可愛いですね……
[メイン] 初春飾利 : 「!」
[メイン] オベロニア・レア : 「!」
[メイン]
初春飾利 :
「えへへ……ありがとうございます……!
これからも、ずっと親友でいたいです!」
[メイン]
キングヘイロー :
「……何…!私なにかおかしなこと言ったかしら…!?」
「……まったくもう、よく臆面もなくそんなこと言えるわね。……いいわ、キングの約束に反故の二文字は存在しないもの」
[メイン]
初春飾利 :
それを聞いて
普段通り、飴玉を転がすような甘い声で「ふふっ」と
歩く花瓶の如き彼女は、笑みを口に引いた。
[メイン] 初春飾利 : 「嬉しいです、私もその約束を反故には決してしませんよ!」
[メイン]
キングヘイロー :
「……ふん…!…そっ、それより!」
ほんわかと温かい空気に耐えられなくなったのか、逃げるように。
[メイン] オベロニア・レア : 「皆さん最近何かいい出来事ありました?」
[メイン] キングヘイロー : (ちょっ……私のセリフ…!)
[メイン]
初春飾利 :
キングヘイローさんがちょうどその空気に逃げるように
何かを言おうとすれば、レアさんが最近の出来事について口にした。
[メイン]
初春飾利 :
「さ、最近の出来事ですか!?
え、えーっと……三年生になるのが待ち遠しくて夜も眠れなかったこと
ですかね!」
[メイン] 初春飾利 : と、ちょっとズレた事を言う。
[メイン] キングヘイロー : 「……ふふ、そういうところは三年になっても相変わらずよね…あなた。」
[メイン]
初春飾利 :
「ええ!? ちょ、ちょっとだけ休みが終わる前にはしゃいじゃっただけですぅ……
え、えーっと……」
でもそういわれてちょっとムッ! としたのか、初春は最近の出来事について思慮を巡らせようとする。
[メイン]
初春飾利 :
「じゃあ逆に! キングヘイローさんもレアさんも
最近どんな出来事があったか教えてほしいです!
えへへ、さっきの分を帳消しにはできないので、お返しにということで」
[メイン]
オベロニア・レア :
「そうですわね…」
このまま情報振るぞ 来い
[メイン] GM : 来い
[メイン] オベロニア・レア : (2+0)dx+2 【社会】<情報:> (2DX10+2) > 10[8,10]+5[5]+2 > 17
[メイン] 初春飾利 : 3dx (3DX10) > 10[3,4,10]+7[7] > 17
[メイン] 初春飾利 : おそろい
[メイン] キングヘイロー : 「ええ、もちろん!あなたたちには一流のキングの一日について知る権利をあげるわ!」
[メイン] キングヘイロー : (1+0)dx+0 【社会】<情報:> (1DX10) > 4[4] > 4
[メイン] GM :
[メイン]
GM :
・最近の出来事について
昨日は休日だった。あなた達はそう思い出すだろう。
そしてその休日、あなた達は一緒にどこかへ出かけていたはずだろう。
それは、カラオケかもしれないし、ゲーセンかもしれない、モールにショッピングに出かけていたかもしれないし
水族館、美術館、博物館などに行っていたかもしれない。
どこに行っていたかは、"あなた"の"趣味"に関わるものだろう。
[メイン] GM :
[メイン] GM : 追加情報開放
[メイン]
GM :
・今日の学食について ※場面はお昼休み推奨。
難易度5、<情報:噂話>
[メイン] GM :
[メイン]
初春飾利 :
すると、やっぱり一番楽しかった最近の出来事といえば
昨日の休日だったに違いない、それは初春も例外ではなかった。
[メイン]
初春飾利 :
「えっと……ふふっ、やっぱり!
昨日の休日……すっごく楽しかったですよね!」
[メイン] オベロニア・レア : 「そうよね…昨日のお買い物は楽しかったわね…」
[メイン] キングヘイロー : 「ああ、楽しかったわね……って、それならみんな知ってるんだから質問の意味がないじゃない…!」
[メイン]
初春飾利 :
「そうでしょうか? この機会に
もうちょっと細部まで思い起こしてみましょう?
そしたら、その時には気づかなかったことも気づける、かもしれませんよ!」
[メイン] 初春飾利 : 「ね? レアさん」
[メイン] オベロニア・レア : 「そうね…上手いこと一品物が手に入って嬉しかったわ」
[メイン] キングヘイロー : 「うーん…ま、言い出しっぺがいいって言うなら構わないわ。私だって一流のドレスが手に入ったんだもの、いい買い物になったわよ」
[メイン]
初春飾利 :
「あ~……だからキングヘイローさん
あんなにウキウキだったんですね~!」
目撃はしていないが、あえて目撃したという嘘をつく初春。
[メイン] キングヘイロー : 「なっ…!?」
[メイン] キングヘイロー : 「わ、私、そんなに浮かれてた…!?どこで!?」
[メイン]
初春飾利 :
「ふふ……キングヘイローさん、とてもかわいかったですから
そこに綺麗なドレスでオシャレに決めたら……
鬼に金棒ならぬ、キングにドレス! 更に引き立ちますね!」
[メイン]
初春飾利 :
やっぱり! と言わんばかりのノリで
そうどんどん口から流れるように。
[メイン]
キングヘイロー :
「ち、ちょっと……!そりゃ、キングたるもの…常にコーディネートに気配りを欠かさないのは当然だけど……!
…う、たかが買い物ひとつでそんなに褒めなくても…!」
[メイン]
キングヘイロー :
「……ああもうっ!ちゃんと初春さんの買い物の話も聞かせなさいよ!」
ずい、と初春の方に顔を寄せて。
[メイン] オベロニア・レア : 「そうね」
[メイン]
初春飾利 :
「うっ……! あっ」
一気に劣勢! しかも顔を寄せられ
[メイン]
初春飾利 :
ちょ、ちょっと近い!
けれど、うう! 指摘し辛いっ!
[メイン]
初春飾利 :
妙にちょっともじもじしながら
初春はこほんと可愛く咳払いして、頭の花を指さす。
[メイン]
初春飾利 :
「この花にあげる霧吹きや、その他諸々とか色々……
そして何より業務用いちごおでんを買いました!」
[メイン]
キングヘイロー :
「へぇ、雑貨を揃えたって感じ?きっちりしてるのね……」
……うん?
[メイン] キングヘイロー : 「……ちょっと待って? もう一回言ってもらえないかしら?」
[メイン] 初春飾利 : 「はい! この花にあげる霧吹きや、その他諸々とか色々……」
[メイン] キングヘイロー : 「そこじゃなくて!その後!」
[メイン]
初春飾利 :
「えっ! あ、キングヘイローさんも甘い物好きなんですか?
えへへ……レアさんにも喜んでもらえると幸いですけど
業務用いちごおでんを買ったんです!」
[メイン]
初春飾利 :
「せっかく3年生に上がったんですし
景気づけに皆さんで食べようかな、と!」
[メイン]
キングヘイロー :
「……へ、へぇ〜……?」
聞き間違いじゃなかったわ。
[メイン]
初春飾利 :
「はい! いちごおでんのあの甘味と
具のアンバランスな感じがこう……脳細胞を回復させてくれるというか
きっとキングヘイローさんとレアさんのお口にも合うかなと!」
[メイン] オベロニア・レア : 「いちごおでんなんてあるのね…」
[メイン] キングヘイロー : ……あまりに嬉しそうに語る様子に、要するに闇鍋みたいなものよね…なんて言いかけた口を噤み。
[メイン] オベロニア・レア : 「私の友達も色々なミートパイを作るけど…そういうのもあるのね…」
[メイン]
初春飾利 :
「何なら……通学路にある自販機でいちごおでん買っちゃいました♪
それぐらい私の大好物で! 業務用いちごおでんの存在を知った時は
気分が高揚としました!」
[メイン] 初春飾利 : すると、缶のいちごおでんを3缶も置いて。
[メイン] 初春飾利 : 「お試しに一本どうぞ!」
[メイン] キングヘイロー : 「へっ?」
[メイン] オベロニア・レア : 「!?」
[メイン] オベロニア・レア : 「まあ何事も経験よね」
[メイン]
初春飾利 :
すると早速三年始まって最初の授業が始まる前に
初春は当たり前のように食べ始める。
[メイン]
初春飾利 :
「朝ごはん代わりです! 朝ごはん食べ忘れちゃいまして……」
てへへ、と
[メイン] キングヘイロー : (……レアさんも飲み込みが早くないかしら!?)
[メイン] オベロニア・レア : いちごおでんグビッ!
[メイン] オベロニア・レア : 1d100 うまさ (1D100) > 82
[メイン]
初春飾利 :
か
な
り
[メイン]
キングヘイロー :
う
ま
う
ま
[メイン] 初春飾利 : 「レアさん、お味の方どうでしょうか!」
[メイン] オベロニア・レア : 「中々旨いわねこれ」
[メイン]
初春飾利 :
「! 良かった! レアさんもいちごおでんパーティーぜひとも来てください!
キングヘイローさんは……朝ごはんはちゃんと食べる人ですし
体型維持のためにも甘い物はあまりこの時間帯には取らない方がいいですもんね」
[メイン] 初春飾利 : 「けれどこれは気持ちとして、貰っておいてください!」
[メイン]
キングヘイロー :
「……あ、ええ……そうね、ありがとう、そうするわ」
外堀を埋められ、少し硬くなった笑顔で受け取ると。
[メイン] キングヘイロー : きーんこーんかーんこーん。
[メイン]
初春飾利 :
「! あっ」
急いで食べすすめて、ごくんっ
[メイン] オベロニア・レア : 「もうそんな時間なのね」
[メイン] キングヘイロー : 「まだ授業前だもの……続きはゆっくりお昼休みにでも話しましょう、ね?」
[メイン]
初春飾利 :
「そうですね!
キングヘイローさんのあのはしゃぎっぷりも
もうちょっと根掘り葉掘り訊きたいですからね!」
[メイン]
初春飾利 :
と、言いながら教科書を取り出して
いちごおでんの空き缶を片付ける。
[メイン]
キングヘイロー :
「えっ……だ、ちょっと…!!それは忘れなさいよぉ……!!」
声のトーンを落としつつ、あたふたと顔の前で両手を振る。
[メイン]
初春飾利 :
「ふふっ」
と笑みを挟むと、教室に足早に入ってくる教師を見て
姿勢を正すのであった。
[メイン] GM :
[メイン] GM :
[メイン] GM :
[メイン] GM : trigger『Crumble Day』 登場:全員
[メイン] イルル : 53+1d10 登場/リザレクト (53+1D10) > 53+9[9] > 62
[メイン] system : [ イルル ] 侵蝕率 : 53 → 62
[メイン] オベロニア・レア : 43+1d10 登場/リザレクト (43+1D10) > 43+2[2] > 45
[メイン] system : [ イルル ] 侵蝕率B : 0 → 1
[メイン] ララミア : 64+1d10 登場/リザレクト (64+1D10) > 64+5[5] > 69
[メイン] 初春飾利 : 53+1d10 登場/リザレクト (53+1D10) > 53+8[8] > 61
[メイン] system : [ オベロニア・レア ] 侵蝕率 : 43 → 45
[メイン] キングヘイロー : 40+1d10 登場/リザレクト (40+1D10) > 40+8[8] > 48
[メイン] system : [ ララミア ] 侵蝕率 : 64 → 69
[メイン] system : [ 初春飾利 ] 侵蝕率 : 53 → 61
[メイン] system : [ キングヘイロー ] 侵蝕率 : 40 → 48
[メイン] system : [ 初春飾利 ] 侵蝕率d : 0 → 1
[メイン] スシヌ : 52+1d10 登場/リザレクト (52+1D10) > 52+1[1] > 53
[メイン] GM :
[メイン]
GM :
そうして、お昼休みの時間。
あなた達は、"いつもの"学食を楽しむことした。
並べられるのは、本学校名物・栄友カレー。
教師からも生徒からも、大絶賛な一品だ。
[メイン] GM :
[メイン] ララミア : 「席、取れたぁーーー!!!」
[メイン] ララミア : 自分の分の学食を机にずだんッ
[メイン]
イルル :
「やっと昼だ〜〜〜〜〜!!!」
両腕でバンザイしながら、学食を前にしている。
[メイン]
スシヌ :
「ありがとー」
ゆっくりと持ってきた
[メイン]
本郷 香 :
「うおおお~~!!昼だ~!昼飯だ~~~!!
食べるぞ~~~!!」
ハイテンションな状態で、スプーンを手に取る。
[メイン]
イルル :
「……」
そんなハイテンションな本郷を見て。1つ。
[メイン] オベロニア・レア : 「皆さんお昼になったとたん元気になりましたわ…」呆れ
[メイン] イルル : 「本郷……今日は春休み明けキャンペーン」
[メイン]
初春飾利 :
カレーのスパイシーな香りをこれでもかと味わいながら
学食の乗ったトレーを手に席へと座ると、久々の学校生活だからか
レアさんやキングヘイローさんとは久しぶりだからか、通学時に会ったというのに妙に懐かしいとまで感じる。
[メイン] 本郷 香 : 「………!!」
[メイン] イルル : 「お代わりは自由!」
[メイン] 本郷 香 : 「!!!!!!!」
[メイン] イルル : にぃーっ、と笑う。
[メイン]
スシヌ :
「わ、わ、わ」
ひ、人が集まってきた…
[メイン]
本郷 香 :
「え!?今日はお代わりしていいの!?」
目を爛々とさせ、輝かせる。
[メイン]
キングヘイロー :
「相変わらず賑やかよね……一流の食事というものは、こう何というか静かで……優雅なものであったはずなのよ」
「…まあ、確かにたまにはこういうのも悪くないけど」
[メイン] イルル : 本郷に大きく頷き。
[メイン] イルル : 「どっちか多く食べれるか…勝負といこうじゃないか!」
[メイン] 本郷 香 : 「!! 勝負!!……よぉ~~し、これは負けられないね!!」
[メイン] イルル : そう─────朝の雪辱を果たすために!
[メイン]
ララミア :
「大丈夫! わたしがいるっ!」
すす……と横の席のスシヌに距離を近づけつつ
[メイン]
初春飾利 :
「レアさんもキングヘイローさんも、体調管理しっかりしてそうですから
お腹もぺこぺこといった感じではなさそうですもんね
私は……何だがいちごおでんを補給したのに、ぺこぺこです……」
[メイン] ララミア : とりあえず、席取りで役に立ったので自信がついた。
[メイン]
初春飾利 :
花飾りを触りながら、霧吹きとその他諸々では足りなかったかな?
と思いながら。
[メイン] スシヌ : 「う、うん…!み、皆…友達…?だ、から…きっと大丈夫…だよね」
[メイン]
イルル :
あの時、追い越されていったのを実はイルルは根に持っている。
だからこそ、今回の勝負で本郷に勝ってみせる…と、闘いの炎を目に宿しつつ。
[メイン]
キングヘイロー :
「あはは……まあ、しっかり授業で糖分を消費してるならいいじゃない」
「この間の身体検査、異常なかったのよね?」
[メイン] キングヘイロー : トレイを机の上に置き、初春の正面の席へ。
[メイン]
初春飾利 :
「え、はい! 身体検査は問題ありませんでした!」
正面の席に座ったキングヘイローににっこりと笑い。
[メイン]
初春飾利 :
「けれどどちらかといえば痩せ型ではあるので
もう少し肉をつけないと運動はずっとダメダメかもしれないので
しっかり食べて精をつけていきたいです!」
[メイン]
キングヘイロー :
「……そ、そう。いい心がけだと思うわ」
少し目が泳ぐ。
[メイン] オベロニア・レア : 「真面目ね…せいぜい喉詰まらせないように食べなさい」
[メイン]
本郷 香 :
本郷はというと、いただきます!の掛け声と共に
一気にカレーを口の中に入れまくっていた。
[メイン] イルル : はっ…!!
[メイン]
ララミア :
「……スシヌも、ちゃんと食べた方がよさそうだね」
横の会話が耳に入りつつ
[メイン]
初春飾利 :
「はい! ってなんで目が泳いでるんですか?」
と、指摘しようとすると、時計を見て
そろそろ食べ始めた方がいいかな? と、確認する
[メイン] スシヌ : 「うえっ!?」
[メイン]
イルル :
も、もう食べてしまっている…!
くっ…さすがは本郷、私に負けないくらいの食いしん坊だっ!
[メイン]
初春飾利 :
「ふふふ 私的にキングヘイローさんに関して積もる話がいっぱいありますが
ひとまずは、このカレーを久々に味わいましょうか!」
[メイン]
スシヌ :
「た、確かに…体が小さい事は気にしてる事だけど…」
胴の、ほとんど膨らんでない部分をぺたぺたと触って
[メイン]
イルル :
「まっ、負けないぞぉっ…!!」
と、ぐぐっと本郷を睨みつけながら。
スプーンを手に取って。
[メイン] キングヘイロー : (……言えないじゃない…!一流のキングたる者が、その…微増、とか…!)
[メイン] イルル : ぱくっ。
[メイン] オベロニア・レア : あむっ
[メイン] イルル : 2dx+1=>11 (2DX10+1>=11) > 4[4,4]+1 > 5 > 失敗
[メイン]
GM :
・栄友カレーの知覚結果
成功者は、このカレーを毎日のように振舞われ、食べていることに、もしかしたら疑問を感じるかもしれない。
それでも、このカレーライスは、きっと美味しいだろう。
失敗者は何も思わず、"いつも通り"美味しく食べることだろう。
[メイン]
ララミア :
「ちゃんと食べないと、成長しないよ!」
スシヌ、放っておいたら倒れそうなんだよね。
言葉の裏の意味は知らずに言っていた。
[メイン] キングヘイロー : 「! ……そっ、そうね!いただきましょう!」
[メイン]
ララミア :
冷めないうちにわたしもーっと
ぱくっ
[メイン] イルル : 「…………」
[メイン] 初春飾利 : 「いただきます!」
[メイン] オベロニア・レア : (1+0)dx+0 【感覚】<知覚> (1DX10) > 2[2] > 2
[メイン] 初春飾利 : 1dx (1DX10) > 8[8] > 8
[メイン]
スシヌ :
「うう…いただきます…」
おかわりとか全然しないからなあ…
[メイン] ララミア : 4dx+1=>11 知覚 (4DX10+1>=11) > 10[7,8,9,10]+8[8]+1 > 19 > 成功
[メイン] スシヌ : (1+0)dx>=11 (1DX10>=11) > 9[9] > 9 > 失敗
[メイン] キングヘイロー : (6+0)dx+1 【感覚】<知覚> (6DX10+1) > 8[2,5,7,7,8,8]+1 > 9
[メイン]
イルル :
「本郷…っ!」
わなわなと手を震わせ、スプーンすらもちょっと揺れている。
[メイン]
初春飾利 :
いつもどおり
懐かしい、学校内での日常を思い返されるような味が舌に満遍なく広がっていく
甘いものを取ったのは今朝だが、遅れて甘みと辛みのギャップを感じる。
[メイン] 初春飾利 : 「これは後でまたいちごおでんが欲しくなっちゃう味です!」
[メイン]
本郷 香 :
「もぐもぐ!むしゃむしゃ!……もが?ごっくん!
どうしたイルル!」
[メイン] オベロニア・レア : 「ここのカレーは“いつも通り“美味しいわね」
[メイン] ララミア : ぱっくぱっくと食べてる中で、ふと口を開く
[メイン] イルル : 「……いつもの味だ!!!めっちゃうまい!!!」
[メイン]
スシヌ :
「おいしーね!」
ご機嫌に話す
[メイン] イルル : ぱぁぁ、と顔を輝かせてそういう。
[メイン] 初春飾利 : 「はい! すっごく美味しいです!」
[メイン]
本郷 香 :
「! うん!!だよね!!」
イルルのその言葉に、本郷も満面の笑みを。
[メイン] キングヘイロー : 「……ええ。栄養バランスも考えられていて、なかなかに一流と言えるわ」
[メイン]
初春飾利 :
ぱくぱくと、カレーとライスを乗せたスプーンを口へと運んでいく。
栄養バランスに関しても、うんうんと頷いて。
[メイン]
イルル :
そう、いつもの味。
"毎日"振るわれている、"何一つ変わらない"美味しい栄友カレーの味だ。
[メイン]
ララミア :
「そういえばこれ、毎日食べてる気がするよねー……」
一瞬、周りの会話が途切れた時に口に出る。
他の席まで聞こえたかも……
[メイン]
本郷 香 :
「……………………」
ちらりと、ララミアの方を視線が。
[メイン]
ララミア :
「……おいしいからいいけどね!」
もっしゃもっしゃ
[メイン] キングヘイロー : ゆっくりと、優雅に。スプーンでカレーを掬い、口に運ぶ。
[メイン]
スシヌ :
「…?うん!」
おいしいからいいや もぐもぐ
[メイン]
本郷 香 :
その後に続いた言葉を聞き、またイルルの方へ向き
笑顔に戻る。
[メイン]
イルル :
口の中で辛みが広がり、けれど辛すぎずという絶妙なバランスを保っている。
ごろごろと転がるじゃがいも、そしてたまにある肉がほろほろと口の中で解れてうまい。
[メイン] GM : ─────その時だった。
[メイン] GM : 食堂に、学校という日常風景には見合わないような、黒いマスクを装着し、全身も隅々に渡って固く武装した者達が、突如教室内へ雪崩れ込んで来る。
[メイン] GM : 出入口は完全に包囲され、そしてその者達が手にしている冷たい、黒い鉄の塊─────銃口が、あなた達へ向けられる。
[メイン] GM : そして外では、銃声と共に、生徒達の悲鳴が上がる。
[メイン] GM : 「全員、ここに居残れ、お前達は現時刻を以てして、俺達の人質となった」
[メイン]
GM :
「抵抗を見せた場合は即座に殺す」
銃口を真っ直ぐ向けながら。
[メイン]
初春飾利 :
「かはっ……!?」
その思わぬ事態に口に含んでいた物を吐きだし
冷や汗が肌を伝い、目を見開く。
[メイン] 初春飾利 : えっ、あれって
[メイン] イルル : もがもがもが、ごっく……
[メイン] イルル : 「─────は?」
[メイン]
本郷 香 :
「…………!!」
強張った表情に切り替わり、その襲撃犯らを見る。
[メイン]
初春飾利 :
銃口?
私達に向けられ
テロ
テロリスト?
[メイン] キングヘイロー : 「…………っ!?」
[メイン] イルル : 咀嚼していた口の動きがゆっくりとなる。
[メイン] オベロニア・レア : 「っ!?」
[メイン]
初春飾利 :
そこには非日常が広がっていたなんてものじゃない
そんな一線引いて、第三者を気取れるわけもない
[メイン] 初春飾利 : その非日常には私達も陥っていたのだ。
[メイン]
イルル :
…は?何だあれは?
……銃?人質…テロリスト、なんだ、どういう事なんだ…?
[メイン]
初春飾利 :
目をきょろきょろと動かすこともできない
全身が蛇ににらまれたように硬直する。
[メイン]
本郷 香 :
食堂を囲む、黒ずくめの襲撃犯らの姿を確認する。
教師も生徒も皆、震えている様子を見ながら。
[メイン] スシヌ : 「えっえっえっ…?」
[メイン]
イルル :
意味がわからない、が。
置かれている状況が状況、ゆっくりと飲み込まされていき。
[メイン]
初春飾利 :
声も出せない。
いや本能がそうしている。声を出してはいけない。
[メイン]
本郷 香 :
「……………完全に、包囲されてるね」
小さな声で、そう呟く。
[メイン] イルル : かちゃん。とスプーンを置く。
[メイン]
スシヌ :
「………」
震える
[メイン]
初春飾利 :
何が彼らにとって「抵抗の意思」とみなされるかわかったものではないから。
と、そんな自身にかけた魔法を解いたのは、スプーンの置かれる音と
本郷さんの呟きであった。
[メイン]
ララミア :
「……! ……!!!」
喉に詰まった。
焦って飲み込もうとして余計に詰まる。
のを、更に焦って飲み込む。
[メイン]
初春飾利 :
「…………ぃ」
はい、と答えたが、もはや掠れるようにしか聴こえない。
[メイン]
イルル :
「………こ、これ、って…
……っ!」
冷や汗が背中を伝うのを感じながら、本郷の声にゆっくりと頷く。
[メイン]
本郷 香 :
「………………………」
そのまま本郷は、目を閉じ。
[メイン] 初春飾利 : …………本郷さん?
[メイン]
イルル :
そう…私たちは「人間」。
ちっぽけな、日常に居場所を置いた人間だ。
だからこそ、こんな非日常に飲み込まれてしまっては、一溜りもない。
[メイン]
本郷 香 :
「………うん、分からないけど、アイツらの言う通り……
私達は、人質にされた、このままだと……どうなるかすらも
さっぱり分からない……だから!」
[メイン]
キングヘイロー :
「………………」
自分一人でなんとか、その恐怖を抑え込もうとするも……緊張は、空気を通して伝染する。
[メイン] 本郷 香 : イスを放り上げ、その襲撃犯の一人へ投げる。
[メイン] スシヌ : 「ふっふえあっあっひっ…」
[メイン] イルル : 「……はっ!?」
[メイン] 本郷 香 : そして本郷は、とっさにテーブルの上を走っていき。
[メイン] キングヘイロー : 「なっ」
[メイン] スシヌ : 「へ?」
[メイン] オベロニア・レア : 「本郷さん何をする気!?」
[メイン] 本郷 香 : 「みんなはこのまま逃げろ!!!」
[メイン] ララミア : 「ほわっ」
[メイン] イルル : 「なっ、何やってんだ本郷っ!?」
[メイン] 本郷 香 : 「私が囮となる!!」
[メイン]
初春飾利 :
「本郷さ───!!!」
声がもつれることなく、そう叫ぼうとするが
すでにもう行動は終わっていた。そして
[メイン] 初春飾利 : 囮なんて!?
[メイン] イルル : その動きに合わせて、追いかけようとするも。
[メイン] GM : 本郷の行動に、襲撃犯も動揺し、そして銃口が本郷へ向けられる。
[メイン] GM : そして─────耳が破裂するような、銃撃音の嵐が始まる。
[メイン]
初春飾利 :
───また声をかけようとした
大声で、しかし次の瞬間
[メイン]
イルル :
「ばっ─────バカ言うな!!!」
ぐっと、立ち上がり。彼女の背中を追わんとする。
[メイン]
キングヘイロー :
「…………っ…!?」
ああ、もう……!これだからっ…!
[メイン] 初春飾利 : その嵐が。
[メイン] 初春飾利 : 私の声を掻き消した。
[メイン] イルル : しかし、それは寸でで止まる。
[メイン] 本郷 香 : 本郷の頬、そして膝に銃弾がかすり、血が少量吹き出しつつ。
[メイン]
スシヌ :
「キャアアアッ!!?」
頭を下げて耳を覆う
[メイン] 本郷 香 : 「早く!!!みんな!!逃げろ!!!!」
[メイン] イルル : ぴたっと。
[メイン] GM : ─────襲撃犯の標的は、今は……本郷だ。
[メイン] GM : 逃げるなら、今の内だろう。
[メイン]
GM :
PCは、難易度8の肉体判定を行う。
成功者は、無事、無傷で教室から脱出し、襲来者の脅威から何とか逃れることができる。
失敗者は、銃弾を受け1d10のダメージを負いながらも、何とか脱出に成功する。
HPが0になればロストする。あなた達は「一般人」なのだから。
[メイン]
初春飾利 :
その血を見た瞬間、目を見開くが
本郷さんが命を懸けて、私達を───逃がそうとしている
[メイン]
ララミア :
カタカタカタと頭の中で音を立てて状況を計算して合理的な計算結果は……
り、離脱……!
[メイン]
初春飾利 :
それを、無碍にはできない
私は非力だから、追いつけるわけもない、助けられるわけもない
[メイン]
イルル :
はっ あ? なっ、えっ
赤 真っ赤 本郷?
なんで 打たれて じゃあ
[メイン]
スシヌ :
「やだあ…」
机の下で蹲ってる
[メイン] オベロニア・レア : 「逃げましょう…皆さん…」
[メイン]
イルル :
「っ、ううぅ〜〜〜〜…!!!
いやだいやだいやだ!!!」
[メイン]
キングヘイロー :
「……!」
一流には……キングには……敗走の二文字は…っ!
[メイン]
ララミア :
一般人だから合理的に逃げないといけないし、一般人だから非合理に逃げるに逃げられない
思考のループ!
[メイン] 初春飾利 : その時、レアさんの言葉が耳朶に触れる。
[メイン]
初春飾利 :
「レアさ───」
そうですよね、少なくとも私に関しては足手まとい
いえ、確実に足手まといになる。本郷さんにとっての
[メイン]
イルル :
机の上に足を踏んづけ、必死の形相で本郷へと駆け寄ろうとする。
─────彼女の姿が、もはや欠けていることにも気づいているのに。
[メイン]
初春飾利 :
むしろ、今逃げる事によって
本郷さんに降り注ぐ銃弾の嵐が分断されるかもしれない。
[メイン]
初春飾利 :
そもそも本郷さんが今命を懸けてまであんな事をしているのはなぜか?
簡単だ、私達を助けるためだ。
[メイン]
初春飾利 :
襲撃犯の混乱も多少招いている
そこに私達の逃走も加われば。
[メイン] 初春飾利 : どっちも被害は最小限に留まるはず……!
[メイン]
ララミア :
「逃げる──、逃げる」
レアの一言。
少し考えの変数が逃げるによって……ロックから脱して。
[メイン]
GM :
あなた達の動きに気が付いたのか
襲撃犯の内の少人数が、銃口を向けようとしている。
[メイン] 初春飾利 : ───何故、私がこれほど頭が回っているのかはわからない。
[メイン] GM : ─────難易度+1。
[メイン] ララミア : じ、時間が無いぃ!
[メイン]
スシヌ :
「う、ああう…」
ガタガタと震える 体が動かない
[メイン] 初春飾利 : あまりにも不自然なほどに、脳細胞が喚くように。
[メイン] 初春飾利 : 私は、私は……!
[メイン]
ララミア :
「……スシヌぅ!」
机の奥に滑り込むようにして手首をキャッチ!
[メイン] 初春飾利 : だっ、と食堂の外に向かって駆ける
[メイン] 初春飾利 : 2dx (2DX10) > 7[1,7] > 7
[メイン]
イルル :
わからない、わからない。
何が正解かなんて分かりはしない。
けれど、このまま、見捨てるのは、そんなの─────っ。
[メイン] GM : 銃弾は、初春へ飛ぶ。
[メイン] スシヌ : 「ふああああああ!!」
[メイン]
オベロニア・レア :
「ほら行きますわよ」
キングヘイローの腕を掴んで
[メイン]
キングヘイロー :
「━━━━……」
しかし、恐怖と苦悩で凝り固まった身体は……いずれの選択をも許さない。
[メイン] キングヘイロー : ━━━━はっと、その声に。
[メイン]
初春飾利 :
「っあ……」
その一瞬、激痛が走るよりも前に外へと駆けた
[メイン] ララミア : だだだ抱きかかえてでも、スシヌも連れてかなきゃ!
[メイン] 初春飾利 : 1d10 (1D10) > 3
[メイン] オベロニア・レア : (3+0)dx+0>=9 【肉体】 (3DX10>=9) > 6[4,6,6] > 6 > 失敗
[メイン] system : [ 初春飾利 ] HP : 27 → 24
[メイン] キングヘイロー : 「……レア、さ…」
[メイン] オベロニア・レア : 1d10 (1D10) > 8
[メイン] キングヘイロー : (1+0)dx+0 【肉体】 (1DX10) > 4[4] > 4
[メイン] system : [ オベロニア・レア ] HP : 29 → 21
[メイン]
初春飾利 :
外へと駆け、その銃口の射線から逃れた途端
───先送りにしていた激痛が
[メイン] 初春飾利 : 襲い掛かる
[メイン] キングヘイロー : 1d10 (1D10) > 9
[メイン] GM : レア、そしてキングヘイローにも銃弾が飛び交う。
[メイン] system : [ キングヘイロー ] HP : 23 → 14
[メイン]
初春飾利 :
「あっぐっ、あああっ……!!」
掠った程度だが、それでも激痛に変わりはない上
[メイン] 初春飾利 : こんな激痛を味わったのは
[メイン] 初春飾利 : 人生でこれが最初であった
[メイン] オベロニア・レア : 「…っキングヘイローさん大丈夫ですか!?」腕に銃撃を受けて
[メイン] キングヘイロー : …………。
[メイン]
キングヘイロー :
……皮肉にも、自身の意識を鮮明にさせてくれたのは。
自身から漏れる、自分が一流ではない証。
[メイン]
ララミア :
今こそわたしのスピード!
役に立たなくていつ役に立つのか!
[メイン]
初春飾利 :
なんとか持ち堪えて、後ろにいる二人に視線を送る
しかしその姿は、今のを激痛とした私が情けなく見えるほどに
さらに大きなダメージを負った二人の姿であった。
[メイン]
イルル :
「………っ」
けれど、銃声によって彼女の元に行こうとした足が止まる。
[メイン]
初春飾利 :
(っ……!)
眉をひそめ、あの襲撃犯たちを脳裏に過ぎらせるが
今はそれどころではない、すぐに追ってくるであろう
[メイン] キングヘイロー : ……じわりと拡がるその痛みに気づいたのは、それから間もなくのことだった。
[メイン]
イルル :
私が今飛び出て、むしろ……あいつの意識が逸れたら。
果して、私はどう言えばいいんだ…?
[メイン] ララミア : スシヌを引っ張って逃げようと!
[メイン] ララミア : x2 4dx+6>=9 白兵 #1 (4DX10+6>=9) > 7[2,2,2,7]+6 > 13 > 成功 #2 (4DX10+6>=9) > 9[4,4,4,9]+6 > 15 > 成功
[メイン]
GM :
ララミアのスピードに、襲撃犯の銃弾は
追いつかない。
[メイン]
イルル :
「………ほん、本郷ッ!!!!!」
銃の声が鳴り響く中、それでも声を張って、叫ぶ。
[メイン] 本郷 香 : 「ッ……!! イ、イルル!!」
[メイン]
本郷 香 :
「何してるんだ!!……うおぉッ……!?」
銃弾の嵐を搔い潜り抜けながら。
[メイン]
初春飾利 :
「イルルさんッッッ──!!!!!」
今、後ろにいないのはイルルさんと本郷さんのみ
そして食堂からイルルの声が銃弾に負けじと反響していた。
[メイン] 本郷 香 : 「早く!!!逃げろ!!!!」
[メイン]
イルル :
「絶対、生きてろ!!!約束だぞっ!!!!
あとで助けに行くから、待ってろ!!!!」
[メイン] 本郷 香 : 「………………………」
[メイン] 本郷 香 : 「………ああ……!」
[メイン] 本郷 香 : 「………でも、大丈夫だ!!」
[メイン]
本郷 香 :
そうして、ひっくり返したテーブルの影に隠れ
本郷はまた、目を閉じる。
[メイン] 本郷 香 : ─────すると、本郷から噴き出た血が。
[メイン] 本郷 香 : 蠢く。
[メイン] イルル : 「……はっ…!?」
[メイン]
本郷 香 :
「……できれば、みんながいないところでやりたかったけどね……!
………とにかく、大丈夫!!!」
[メイン]
ララミア :
「わ、わわ、あわわわ!」
銃弾の嵐、無理な機動でコケそうになりながらスシヌの腕をつかみつつ走ってる
[メイン] 本郷 香 : そうして、手を振りかざすや否や─────。
[メイン] GM : 「ぐああぁあああっ……!!?」
[メイン] GM : 襲撃犯らが、その鮮血によって、薙ぎ払われていく。
[メイン] イルル : その有様に、目を白黒とさせながら。
[メイン] 本郷 香 : 「……秘密にしてて、ごめん!!!」
[メイン] 本郷 香 : 「でも………みんなは!!私が!!」
[メイン]
イルル :
……今、血が……?
いや、むしろ、テロリストに襲い掛かってる……!?
[メイン] 本郷 香 : 「守るから!!!!」
[メイン] GM : ─────難易度-2。
[メイン]
スシヌ :
「ひゃああああああ!!!」
怖くない怖くない 貴方の速さは もう怖くない
素っ頓狂な声が出る位の安心感で、手を少しでも強く握る
[メイン]
キングヘイロー :
…………?
レアに引っ張られながらなんとか走る視線の片隅に、ぼんやりと映る。
[メイン]
イルル :
そんな、非日常にさらに非日常を加えたスパイス。
増して意味が分からない、けれど。
[メイン]
イルル :
……けれど、私が……守られている。
という事だけは切にわかって。
[メイン] イルル : 「……っ~~~~」
[メイン] イルル : 「わかったっ!!でも、だからこそ、無理するな!!!」
[メイン]
スシヌ :
「わああああ何あれ!?何あれ!?」
加速していくララミアに向かって なんかすごい事になってる本郷を見ながら
余裕出てきてる
[メイン] 本郷 香 : イルルの言葉に、ニカッ!と笑い。
[メイン]
ララミア :
2倍の体積と2倍の体重ー!!!
音速なんて出ないけど手は離せないぃーー!!!
[メイン] 本郷 香 : 「─────ああ!!」
[メイン]
イルル :
ぐっと、それを見届けて。
[メイン] イルル : 足は、くるりと────扉の方へと。
[メイン] イルル : 6dx+1=>7 白兵 (6DX10+1>=7) > 10[3,4,6,7,8,10]+5[5]+1 > 16 > 成功
[メイン]
ララミア :
「うん? あっ? なんだろうねぇー!!」
前以外に目を向けるとバランスが崩れるんだよねぇー!!!
どうなってるかも分からない食堂から離脱していく
[メイン] イルル : ダンッ、と足を踏み込んで。
[メイン]
スシヌ :
「ひゃああああ~~~~!!!」
弾丸が掠める事も無く逃げられた…
[メイン]
イルル :
……バカ、バカ……
隠し事なんて、別にいいけど……
一人であんな事、してるのが嫌だしっ……
[メイン]
イルル :
……何も、アイツに手伝えないのが……いやだ……っ。
くそ、くそっ……なんで私は、こういう時、逃げるしか、出来ないんだよッ…!
[メイン]
イルル :
そんな思いを抱えながら。
ぐっと踏み込んで、銃弾を避けていく。
[メイン] イルル : ───一発、当たりそうになった銃弾は、飛来した血によって防がれつつ。
[メイン] GM : そうしてあなた達は、なんとか食堂を切り抜けたのだった─────。
[メイン] GM :
[メイン] GM :
[メイン]
GM :
難易度11の知覚判定。
肉体判定失敗者は、難易度8に下がる。
[メイン] GM :
[メイン] イルル : 2dx+1=>11 (2DX10+1>=11) > 9[8,9]+1 > 10 > 失敗
[メイン] オベロニア・レア : (1+0)dx+0>=8 【感覚】<知覚> (1DX10>=8) > 3[3] > 3 > 失敗
[メイン] ララミア : 4dx+1=>11 (4DX10+1>=11) > 10[2,5,6,10]+6[6]+1 > 17 > 成功
[メイン] 初春飾利 : 1dx>=8 (1DX10>=8) > 5[5] > 5 > 失敗
[メイン] キングヘイロー : (6+0)dx+1>=8 【感覚】<知覚> (6DX10+1>=8) > 8[3,6,6,8,8,8]+1 > 9 > 成功
[メイン] スシヌ : (1+0)dx>=11 (1DX10>=11) > 8[8] > 8 > 失敗
[メイン] GM :
[メイン]
GM :
・襲撃による知覚判定結果
成功者は思い出すことだろう。
あなたは、そもそも「栄友中学校」の学生ではないということを。
そしてさらに思い出すことだろう、あなたはUGNから、とある「レネゲイド案件」の任務を受けたことを。
この時、成功者は「オーヴァード」としての記憶が蘇り、「エフェクト」と「アイテム」が使用可となる。
失敗者は、この情報を得ることは出来ないが、「違和感」を覚えることはあるかもしれないだろう。
以降、失敗者は「何かしらのダメージ」を負うことで、難易度8の知覚判定が発生し、この情報を得ることができる。
[メイン] GM :
[メイン] GM :
[メイン] GM :
[メイン]
GM :
※知覚判定失敗者は、これらの情報判定を行うことができない。
・UGNから受けた任務について
難易度8、<情報:UGN>
・本郷 香について
難易度8、<情報:UGN><情報:FH><情報:噂話>
・襲撃犯について
難易度8、<情報:UGN><情報:FH><知識:レネゲイド>
[メイン] GM :
[メイン2] system : [ オベロニア・レア ] 侵蝕率 : 45 → 46
[メイン]
ララミア :
[メイン] system : [ キングヘイロー ] 侵蝕率 : 48 → 54
[メイン]
ララミア :
走り、走り、走り……
頭の中で火花の鳴るような音がする
[メイン]
ララミア :
チリチリ、と
神経の音
[メイン] ララミア : ではない
[メイン]
ララミア :
だって、そう
この体には神経は無い
情報を受け渡すのはケーブル
記憶を刻むのはメモリ
[メイン]
ララミア :
この音は、忘れていた記憶を
再び書き込むその音
[メイン] ララミア : middle:『UGN始まっちゃった』登場:任意
[メイン] ララミア : 69+1d10 登場/リザレクト (69+1D10) > 69+5[5] > 74
[メイン] イルル : 62+1d10 登場/リザレクト (62+1D10) > 62+8[8] > 70
[メイン] system : [ ララミア ] 侵蝕率 : 69 → 74
[メイン] system : [ イルル ] 侵蝕率 : 62 → 70
[メイン] スシヌ : 53+1d10 登場/リザレクト (53+1D10) > 53+7[7] > 60
[メイン]
ララミア :
[メイン] ララミア : 走り、空き教室に滑り込む──!
[メイン] ララミア : 二人分、後ろ手に引きずりつつ。
[メイン] スシヌ : 「はあ…はあ…こ、怖かった…ね」
[メイン]
イルル :
「うぁ〜〜〜〜……」
ずりずりと、床を引き摺って滑り込み。
[メイン]
イルル :
「……私は意味わかんなかった
…なんだよ、あれは……」
[メイン]
ララミア :
「………… ん、んん…」
返答に妙に間が開く
[メイン]
スシヌ :
「何だったの?今も沢山居るみたいだし…」
そっと教室の窓から外を覗いて
[メイン]
イルル :
目を瞑れば思い出せる。
鮮明な非日常の記憶。ありえない事の数々。
[メイン] イルル : 椅子に寄りかかるようにしつつ。
[メイン] ララミア : 「……ううん、分からないね」
[メイン] スシヌ : 「ううう…どうしよう…お母さん…ぐすん」
[メイン] イルル : 「……それに、本郷の血がぶわーってなってたのも、それでテロリストがくたばってたのも…意味わかんない!」
[メイン]
イルル :
そう……あの血。
まるで生きているかのように蠢いて、襲いかかっていたアレ……。
[メイン] スシヌ : 「あ!そうそう!それ!何あれ!?漫画とかアニメみたいだった…!」
[メイン]
ララミア :
「……」
目の中に読み込み中の渦巻き
考え込む
[メイン] イルル : そう、あんなものを見るのは初めてで─────
[メイン]
イルル :
─────?
のはず、だよな?
[メイン]
スシヌ :
「イルル…さん?」
どうしたんだろ…?
[メイン] イルル : スシヌに呼びかけられ、ぱっと頭を上げる。
[メイン]
ララミア :
状況把握
二人も記憶をロストしているわけ
現在進行形で!
[メイン]
イルル :
「……なんか引っかかる
あんなの、スシヌが言ってるようにファンタジーでしかありえないはずなのに……」
[メイン] イルル : 「……見たことあるような、そんな、ヘンなの」
[メイン]
イルル :
ぐりぐり、と頭を両手で力籠めて。
何か思い出さないかと悩み悩み。
[メイン] ララミア : 「見たことあるような……じゃなくて、見たことがあるんだよ」
[メイン]
スシヌ :
「ええ…?それこそアニメとかじゃないの?あ、舞台劇とか?」
全然思い当たらない
[メイン] イルル : 「……へ?」
[メイン] スシヌ : 「ええ…?」
[メイン] イルル : スシヌの言葉にピンと来ていないのか、首をかしげていたら。
[メイン]
イルル :
「……見たことある、って……
……何を?」
[メイン] イルル : じっと、ララミアへと目を向ける。
[メイン] スシヌ : 「うんうん、分かんないよ…?その…ああいう…かっこいいの」
[メイン]
ララミア :
「……」
首を捻り
[メイン]
ララミア :
「血液を操るシンドローム……アレはブラム=ストーカーだね
血液を力に変える、操作する、それが特徴の症状……」
[メイン] ララミア : ぶつぶつぶつ……
[メイン] ララミア : 「今まで何度も、見たことがあると思う」
[メイン]
スシヌ :
「な、はい?」
きょとん
[メイン]
イルル :
「………け、血液……?ブラム……?
……い、いや……」
ごくり、と喉を鳴らして。
[メイン]
スシヌ :
「………つまりどういう事?」
わかんない
[メイン]
イルル :
ぶつぶつと呻くララミアの顔は……真剣そのもの。
内容こそは理解できないが、本人自体は真実……だとするなら。
[メイン] イルル : スシヌにゆっくりと頷く。
[メイン]
ララミア :
「…………う」
た、対人能力は改善途中です……
[メイン] イルル : 「…………」
[メイン] ララミア : 「本当はわたしたちも、ああいうコトが出来る……ってコト!」
[メイン] スシヌ : 「え?ええ!?」
[メイン]
イルル :
「……私達が?
…それってつまり、銃弾に打たれても、平気な体だったりする……という事か?」
[メイン] イルル : ちらり、自らの腕を見て。ぱちくり。
[メイン]
ララミア :
「撃たれるくらいじゃ、平気だね」
リザレクトで治る
[メイン] スシヌ : 「?????」
[メイン]
ララミア :
「んー…………」
懐から携帯電話を取り出して
[メイン] イルル : ララミアの言葉に、ごくりと唾を飲み込み。
[メイン]
イルル :
「……もしそれが本当なら、あのテロリストも……
その力って奴で、倒せたりするのか?」
[メイン]
ララミア :
《電子使い》。
映したホーム画面、データを書き換えて音声データを流させる。
[メイン] ララミア : 『ソウダヨ!』
[メイン]
イルル :
……頭の中に残るのは、一人残された本郷の姿。
やられていないといいけど、と俯いていたが。
[メイン] イルル : 声の方を見上げる。
[メイン] スシヌ : 「わっ!?」
[メイン]
ララミア :
『コウイウコト デキルワケ!』
《電子使い》で携帯電話に喋らせていく
[メイン] イルル : 「……へ!?」
[メイン] ララミア : 『・・・シンジテ モラエルカナ?』
[メイン]
イルル :
「……しゃ、喋ってる……
録音とかでもない、んだよな……?」
じーっと、携帯電話に詰め寄って見つめて。
[メイン]
スシヌ :
「…最近のアプリ?」
まだちょっと半信半疑
[メイン] イルル : 「……わからん」
[メイン] ララミア : 『チガウヨー。イマ カキコンデルノ!』
[メイン] イルル : 「わからん、が」
[メイン] イルル : 電話からララミアへと目をやり。
[メイン]
イルル :
「……お前が真剣に話すなら、何かしら本当の事もあるんだろう」
そう────ずっと頭に残るしこり。
”違和感”の正体が、わかっていないのだ。
[メイン] ララミア : 信じてもらいにくい。き……機械の発達も考えものだあ……
[メイン] スシヌ : 「う、うーん…」
[メイン]
スシヌ :
「ふぁいあーれーざーびびびー」
虚空にばっばっ
[メイン]
スシヌ :
「………」
は、恥ずかしい…
[メイン]
ララミア :
『シンケンダヨー!』
液晶に怒りマークが出てきた
[メイン] イルル : 何やってるんだろう?と首をかしげながらスシヌの方を見つつ。
[メイン] スシヌ : 「わあ、ごめんごめん…」
[メイン] ララミア : 「わたしに気付けたんだから、二人にも思い出せると思うんだけどなー……」
[メイン]
イルル :
「もっとこう……ド派手なのとかもないのか?
人じゃ絶対できないような事」
[メイン] イルル : ララミアの方を見つつ。
[メイン] スシヌ : 「ど派手な」
[メイン] ララミア : 「ド派手な!」
[メイン] イルル : スシヌにうむ、と頷く。
[メイン] ララミア : 「ド派手なのは、本当はスシヌが得意なんじゃないかなあ……」
[メイン] ララミア : と言いつつ
[メイン] スシヌ : 「ええ…!?」
[メイン] ララミア : 《軽巧》
[メイン] ララミア : 壁に身軽に飛んで、跳ねて、天井に飛んで、跳ねて、また着地
[メイン] ララミア : 「ド派手って、こういうのとか?」
[メイン] スシヌ : 「……………」
[メイン]
スシヌ :
「だ、大道芸…いやでも…」
私達を運んできた動きよりもっと凄まじい
明らかに人の粋を超えた動き
[メイン]
イルル :
上右下左、縦横無尽に跳ぶララミアを追いかける。
”目が追いつけられる”。ぐるんぐるん、と目を回しつつ。
[メイン] イルル : 「……お、おおお……!?すごいな!?」
[メイン]
スシヌ :
「ほああ…」
くらくら
[メイン]
イルル :
”人”では出来ないような動きをした彼女。
半信半疑の疑が少し晴れて。
[メイン]
ララミア :
明らかに人間を超えたパフォーマンスながら、着地しても何ら息を切らすことも無い
イージーエフェクト
こんなのは 簡単にできること だから
[メイン] スシヌ : 「うん…信じるよ…それに…ララミアさんの言ってる事だから…」
[メイン] イルル : スシヌにこくり、と同意して。
[メイン] イルル : 「……ただ、私達は……”それ”を忘れている、という事…なんだな?」
[メイン]
ララミア :
「そういうこと!」
やっと信じてもらえた!腕を大きく振り上げる
[メイン]
スシヌ :
「そうは言っても思い出すって…どうしたら…」
うーんうーんと唸る
[メイン] イルル : 「…………」
[メイン]
ララミア :
「あなたたちもハードワイヤードしてたら直接頭に書き込めたんだけどなあ……」
機械の危険思想
[メイン]
イルル :
違和感を覚えたのも、ララミアが急にこんな事を言い出したのも。
きっかけは……テロリストの襲撃。
つまりは……命が危なくなったら……?
[メイン]
イルル :
「そ、それって大分ヤバい事じゃないのか!?」
と、そんな思想に思わず声が出つつ。
[メイン] イルル : 血を見たのがきっかけ、だとするなら────。
[メイン]
イルル :
「ララミア?
……傷って、私達なら簡単に治るんだよな?」
[メイン]
イルル :
先ほど言っていた言葉を確かめるように。
じっと、目を向ける。
[メイン] ララミア : 「治るね」
[メイン] ララミア : 「見る?」
[メイン]
ララミア :
腕を振り上げる。
自分に振り下ろす気で。
[メイン] イルル : 「いや────」
[メイン] イルル : 「────自分で試す」
[メイン] スシヌ : 「へ?」
[メイン] ララミア : 「わ」
[メイン] イルル : 片指を持ち上げて、歯に引っ掛ける。
[メイン] イルル : そのまま────
[メイン] イルル : 白兵攻撃 対象:自身
[メイン] イルル : 6dx+1 (6DX10+1) > 10[2,2,8,10,10,10]+7[4,7,7]+1 > 18
[メイン] イルル : 2d10-5 (2D10-5) > 8[1,7]-5 > 3
[メイン] system : [ イルル ] HP : 31 → 28
[メイン] イルル : 3dx+1=>8 知覚判定 (3DX10+1>=8) > 10[1,9,10]+10[10]+4[4]+1 > 25 > 成功
[メイン] イルル : ────がりっ。
[メイン]
イルル :
その勢いは、自らの指の第一関節までを削り取り。
真っ赤な血が指を染めて────
[メイン]
イルル :
レネゲイドビーイング FH オリジン:アニマル
サラマンダー ドラゴン
UGN 子どもたち キュマイラ
[メイン] イルル : ────情報が一気に頭の中に流れ込む。
[メイン] イルル : 「………ッ!っく……」
[メイン]
イルル :
噛んでいない方の腕で、頭を押さえ。
ぐらり、バランスを取る。
[メイン]
スシヌ :
「わーーーー!!わーーーーー!!!大丈夫!?」
駆け込んで抱える
[メイン]
イルル :
「ぐえええ……あーー…いたいー!めちゃ痛い……」
抱えられつつ、真っ赤な血がどくどくと。
[メイン]
ララミア :
ゆ、指を切る時点では記憶が戻ってなかったのに!
無茶するもんだね……!
[メイン]
スシヌ :
「わああああ!!保健室!!ああでも今不審者が…どうしようどうしよう!」
あたふたあたふた
[メイン]
イルル :
けど────あいつが一人で頑張ろうとした苦しみはこんな程度じゃない。
一人で秘密にしていた痛みもあるはず。
それくらいなら、こんな痛み屁でもない。
[メイン] イルル : 「いや、大丈夫だスシヌ……」
[メイン] ララミア : 「お、落ち着いて……」
[メイン] イルル : 《炎の理》
[メイン] イルル : ぼおっと、怪我していた指の先が燃えて。
[メイン] ララミア : 「!」
[メイン]
イルル :
次の瞬間、炎が消え。
そこには……何もなかったかのように、指が元通り。
[メイン] スシヌ : 「…うあ…」
[メイン] ララミア : 「イルルも思い出したみたいだね」
[メイン] イルル : ララミアにこくり、と頷く。
[メイン]
ララミア :
「データ検索……。
イルルは、サラマンダー……炎を操る症状!」
[メイン] ララミア : 「ふぁいあーれーざーもびびびー出来るよ」
[メイン] スシヌ : 「ちょっと!?ぶり返さないでよ!!」
[メイン] イルル : 「そうだ……ふぁいあーれーざーもびびびっと打てる」
[メイン] イルル : 《炎の理》で、口から軽く火を吐きながら。
[メイン] イルル : 「そして────それは、スシヌも同じなんだろ?」
[メイン] ララミア : イルルにこくこく頷く
[メイン2] system : [ キングヘイロー ] 侵蝕率 : 54 → 57
[メイン]
スシヌ :
「う、うううん…」
実感が、全く無い
[メイン]
イルル :
……そうだ、私たちは……
UGNから任務を受けたエージェント、イリーガル。
ここにいる以上、それは揺るがない。
[メイン]
スシヌ :
「………よ、よ~し…」
震えながら人差し指を出して
[メイン] スシヌ : 目をつぶって どうにか
[メイン] スシヌ : 歯で
[メイン] スシヌ : ふにっ
[メイン] スシヌ : 「無理!!!!!!!!」
[メイン] スシヌ : 「怖い!!!!!」
[メイン] イルル : 「むぅ、そういうものか」
[メイン]
ララミア :
「……イルルみたいに、ケガしなくても思い出せると思うよ?」
そもそもわたし、ケガしてないし
[メイン]
イルル :
イルルは、持ち前の価値観。
つまりは自らの危険よりも、したい事を優先する考え……
そして、何よりも本郷へと思いがあったため、噛んだわけだが。
[メイン]
イルル :
RB
これは……竜の考え方だ。
[メイン]
イルル :
「ララミアの言う通り……
衝撃を与えなくとも、思い出そうとすれば出来るかもしれないぞ?」
[メイン] スシヌ : 「う、うん…ちょっと…頑張ってみる…」
[メイン] スシヌ : 自分である物を思い出す 当たり前の行為を…どうか…
[メイン] スシヌ : (1+1)dx>=11 (2DX10>=11) > 6[5,6] > 6 > 失敗
[メイン] スシヌ : ……もっと 思い出す 思い出さなきゃ行けないい気がするんだ…
[メイン] スシヌ : 60+1d10 再登場 (60+1D10) > 60+10[10] > 70
[メイン] スシヌ : (1+1)dx>=11 (2DX10>=11) > 3[2,3] > 3 > 失敗
[メイン] スシヌ : もっと もっと!
[メイン] スシヌ : 70+1d10 再登場 (70+1D10) > 70+4[4] > 74
[メイン] スシヌ : (1+1)dx>=11 (2DX10>=11) > 3[2,3] > 3 > 失敗
[メイン] スシヌ : 74+1d10 再登場 (74+1D10) > 74+7[7] > 81
[メイン] スシヌ : (1+2)dx>=11 (3DX10>=11) > 5[1,5,5] > 5 > 失敗
[メイン] スシヌ : 81+1d10 再登場 (81+1D10) > 81+8[8] > 89
[メイン] スシヌ : (1+2)dx+0>=11 (3DX10>=11) > 10[2,9,10]+9[9] > 19 > 成功
[メイン] スシヌ : ………あった…!
[メイン] スシヌ : 「……………………」
[メイン] スシヌ : 「いやこれはこれでさっきまでの出来事が恥ずかしいんだけど!?」
[メイン] ララミア : 「そうかな?」
[メイン] イルル : 「びびびのことがか?」
[メイン] スシヌ : 「びびびの事とかもだけど平然と皆と学生やってた所とかもだよお!普通に友達感覚だった…」
[メイン]
ララミア :
『ふぁいあーれーざーびびびー』
記憶にある音声を《電子使い》で電話に書き込んで流した
[メイン]
スシヌ :
「わー!!わーーー!!!!」
《消去の号令》
[メイン]
ララミア :
「きゃん!」
データが吹き飛んだ
[メイン]
イルル :
「うーーむ……
私は楽しかったから良かったと思うぞ?」
[メイン] ララミア : 「良いデータになったかな、うん!」
[メイン]
イルル :
2人のやり取りに、仲が良いんだな…
とちょっと笑みを零しながら。
[メイン]
イルル :
「それに私達みんな…UGNのことを忘れてたみたいだからな!
恥ずかしいなら私たちも同じだろ」
と、平然とした様子で言いつつ。
[メイン] スシヌ : 「それは確かに…ね…お世話になったのに…」
[メイン] ララミア : 「む、むう!確かに、データ破損は機械の恥!」
[メイン] ララミア : 「……でも……今になっても、まだ見つからないデータがあるんだよね」
[メイン] ララミア : 「今受けてるはずの任務、それについて何も分からないんだ」
[メイン] ララミア : 任務の内容、襲撃者、そしてわたし達以外のオーヴァード……本郷 香
[メイン] スシヌ : 「た、確かに…そもそも何しに来たんだろ…私達」
[メイン]
イルル :
「……そうだな、私にも記憶はない……」
うんうんと、唸りつつ。
[メイン] ララミア : 「ひとまず!それについて、かな」
[メイン] イルル : ララミアにこくん、と頷く。
[メイン] スシヌ : こくこく
[メイン] ララミア : 「春休みは終わり! 新学期、改め……UGN、始めないとね!」
[メイン]
イルル :
そう……本郷香。
思えばアイツは、私がなにか違和感を覚える度になにか反応していた。
……何か知っているんだろうか、それとも。
[メイン]
イルル :
ララミアの言葉に、袖をめくり。
任務…開始!
[メイン] イルル :
[メイン]
イルル :
・本郷 香について
難易度8
[メイン] イルル : 今度はしっかりと『情報:UGN』
[メイン] イルル : (2+1)dx+1=>8 (3DX10+1>=8) > 10[2,6,10]+9[9]+1 > 20 > 成功
[メイン]
GM :
・本郷 香について
ポニーテールが特徴的で、明るく天真爛漫な性格が好印象な、中学生、15歳の女の子。
あなた達の「友達」だと認識していたが、それは全くの嘘である。
「本郷 香」という人物と交友があったことは、あなたの人生において一度も無かったことだろう。
また、彼女はUGNに登録されていたオーヴァードの1人であった。
シンドロームはブラム=ストーカーとソラリスのクロスブリード。
現在は、何らかの理由によってUGNを離反し、FHに下っているとのことだ。
そこでのコードネームは、「ヒーロジャック」という。
[メイン] GM :
[メイン] イルル : ………。
[メイン]
イルル :
……そうだ。
私たちは、私は……あいつ、本郷は友だちじゃなかった。
元々交遊なんてないし、今やFHにも下っている……。
[メイン]
イルル :
……つまりは、敵。
白と黒で切り分けられる、そんな要素。
[メイン] イルル : ……私は………。
[メイン] イルル :
[メイン] イルル : 「………これが本郷についての情報だ」
[メイン] スシヌ : 「ええ…?良く分かんないね…だって助けてくれたじゃん?」
[メイン] ララミア : 「う~ん? 確かに……」
[メイン]
イルル :
スシヌやララミア……
そして、キング、初春、レアにも情報を発信する。
[メイン]
ララミア :
首を捻り、イルルからの情報を見る。
同時に。
[メイン] ララミア : 『それ』は届いた。
[メイン] ララミア : 「着信2つー?」
[メイン] スシヌ : 「???」
[メイン] イルル : 「……ん?」
[メイン] ララミア : 端末に届いていたのは【襲撃犯について】の情報。
[メイン]
イルル :
同じように、ぴこんと端末が鳴る。
[メイン] ララミア : 「……ますます、分かんないね」
[メイン] イルル : 「……これは」
[メイン] スシヌ : 「うーん?えーっと…?」
[メイン] スシヌ : 「あ、敵…は取り敢えずブラム・ストーカーが居るんだね」
[メイン]
イルル :
《裸の王様》────ブラムストーカーが用いるEFの一つ。
虚ろな集団を作り出し、主のままに動かすという……そんな、王様気分が味わえるエフェクト。
[メイン] イルル : 「そして、本郷は……ブラムストーカー、か」
[メイン]
イルル :
本郷について、襲撃犯について
この二つの情報を睨みつけて。
[メイン] スシヌ : 「そうだね、なら…相手の取ってきた手段とかもある程度分かってるのかな?」
[メイン]
ララミア :
「?」
額に指を当てて考える仕草
[メイン] イルル : 「………」
[メイン]
イルル :
「……ララミア、この辺りに……私達と、そして本郷以外にブラムストーカーは存在すると思うか?」
と、端末から目を離して。
[メイン] スシヌ : 「え、ああ…同じシンドロームなら本郷さんは敵と戦いやすいのかな…って」
[メイン] ララミア : 「…………うーん」
[メイン] ララミア : 今の計算結果は出てるけど
[メイン] ララミア : 「分からない かな」
[メイン] ララミア : い、言うに……言えない!
[メイン]
イルル :
………もしかして、という推測。
獣の直感で思いついた、ある結果。
点と点を結ぶなら、線でつなぐことが一番だ、だけれど。
[メイン]
イルル :
口からそれを出すことは……出来ない。
確かめたい気持ちと、信じたくない気持ちが二つずつ頭の中に渦巻いて。
[メイン] スシヌ : 「あ、そうなんだ…同じ力を使う相手同士なら…と思ったんだけど…だから逃してくれたのかな~って」
[メイン] スシヌ : 「それにほら、最初に思い出してたみたいだから、そういう意味でも相性良いのかな?って」
[メイン]
イルル :
「………そう、か……そう、だよな」
ララミアの言葉に、椅子に寄りかかり。
[メイン] ララミア : こんな簡単な話なのに、ノイズが走る!
[メイン] ララミア : 「……他のオーヴァード……」
[メイン] ララミア : 「今受けてる任務について調べたら……分かるかもね!」
[メイン] スシヌ : 「あ、うん…!じゃあちょっと…調べてみるね!」
[メイン] イルル : 「……むん、そうだな」
[メイン]
イルル :
ララミアに、顔を向けず。
首だけこくんとさせて。
[メイン]
ララミア :
……計算結果、他にブラム=ストーカーがいるなんて確率
1%未満。
[メイン] スシヌ :
[メイン] スシヌ : 情報:UGNから受けた任務について:難易度8 UGN
[メイン] スシヌ : (1+2)dx+1>=8 (3DX10+1>=8) > 5[2,5,5]+1 > 6 > 失敗
[メイン] スシヌ : 財産点2消費
[メイン] GM :
[メイン]
GM :
・UGNから受けた任務について
あなた達は、レネゲイド反応が検出された「幻覚事件の調査」の任務を受けていた。
Y市各地にて、不特定多数の者が「学校にテロリスト犯が襲撃し、その危機を女の子が救ってくれた」という幻覚を見たという噂話が広がっていた。
オーヴァードのみならず、一般人にもそういった体験をしたという証言があり、レネゲイド秘匿のために、そして防疫のためにあなた達は動き出したのだ。
本案件による死傷者は1人も出てはいないが、一般人がオーヴァードに「覚醒」する恐れがあるため、看過できない事件であろう。
[メイン] GM :
[メイン] GM : 追加情報
[メイン]
GM :
・「栄友中学校」という空間について
難易度11、<情報:UGN><情報:FH><知覚><知識:レネゲイド>
[メイン] GM :
[メイン]
スシヌ :
「…そうだそうだ!そういう感じの奴!」
一斉送信
[メイン] スシヌ : 「……………結局何も分かん無くない!?」
[メイン]
イルル :
「………むぅ」
イルルの前、液晶が顔を照らしながら。
[メイン] ララミア : 「……他のオーヴァードが関与していなさそうなのは……分かったかな」
[メイン] イルル : 「……それは」
[メイン] イルル : 「やっぱり、この事件には、私達…7人しか絡んでない……んだよな」
[メイン] イルル : ぼそぼそ、と呟く。
[メイン]
ララミア :
「そういうこと、じゃないかなあ……」
首を横に振る。
わたし一人なら何てことなく受け入られた、だろうけど……
[メイン]
イルル :
……そう、7人。
しかしこの関係は友だちでも何でもなく。
UGNから任務で派遣された6人と、FHの一人だ。
[メイン]
スシヌ :
「???」
首かしげ
[メイン]
ララミア :
「……うう」
目の中で読み込み中の渦がグルグル回っている
[メイン]
イルル :
ずざ、ずーっと。
なんとなしに靴を床に滑らせて。
[メイン] イルル : ぴこん、とまた端末が鳴って。
[メイン] イルル : 件名は【「栄友中学校」という空間について】
[メイン] イルル : ちらりと見てみれば。
[メイン]
イルル :
「……ぁ」
小さく、声が漏れる。
[メイン] イルル : 少し無言のまま、端末をぎゅっと握って。
[メイン] イルル : 「……この情報、やっぱり……そう言う事じゃないか」
[メイン]
ララミア :
「う、うう……うん」
目がぐるぐるぐるぐる
[メイン]
スシヌ :
「あ、返ってきた?」
メール確認しようとする
[メイン]
ララミア :
「ちょ、ちょちょっと待ってね!」
つい止める
[メイン] ララミア : いや、止めて何になるの!
[メイン]
スシヌ :
「は、はい!」
止まる
[メイン]
ララミア :
え、エラー……
頭の中で警告音がずっと鳴ってる気がする!
[メイン] イルル : 「………」
[メイン] ララミア : イルルにチラチラと視線を送る
[メイン]
イルル :
二人の様子を見て、意を決したように。
歯を大きく食いしばり。
[メイン] イルル : 「FHエージェント、”ヒーロジャック”……本郷は」
[メイン] イルル : 「私達をこの空間に巻き込んだ張本人、UGNとしてとらえるべき存在だ」
[メイン] イルル : そう、すっぱり言い切って。
[メイン]
イルル :
……そうだ。
確定に繋がりはしない。
しかし、怪しい問題が浮き彫りになっている。
それらすべてを繋げる事があるならば、それは。
[メイン] イルル : 一つしか、ない。
[メイン]
イルル :
「理由なんてわからない、だが……
私は、情報からそう考えた」
[メイン] イルル : ちらり、と二人へと目をやって。
[メイン] スシヌ : 「え…」
[メイン] スシヌ : 「ええええええええ!?」
[メイン]
ララミア :
う、ううー うー!
頭を項垂れさせるのが、イルルの考えを肯定している分かりやすい証拠だった
[メイン] スシヌ : 「うーううううううん…」
[メイン]
イルル :
そうだ────。
本郷がみんなから”ヒーロー”となるための大きな一芝居。
それに巻き込まれていたのだ。
────一般人として、死ぬかもしれないのに。
[メイン] スシヌ : 「あんなに優しいのに?」
[メイン] イルル : 「……そうだな、あいつは優しい」
[メイン] ララミア : 「人間って……バグ、抱えて動けるからね」
[メイン]
イルル :
「私の知ってる本郷はそうだ
……だが、”ヒーロジャック”は、知らない」
[メイン]
イルル :
ぎりり、と歯をすり合わせる。
指を噛み切った時以上に、力が籠められる。
[メイン] ララミア : 「優しさと、危害を加えるという概念は矛盾している……ってメモリにあるけど」
[メイン] ララミア : 「人間はその二つ、一緒に使って動ける……」
[メイン]
イルル :
「………」
ララミアに、こくりと頷き。
[メイン] スシヌ : 「う、ううん………」
[メイン] スシヌ : 「心当たりが…沢山あるなあ…」
[メイン]
ララミア :
スシヌはきっと、優しさに矛盾がないんだろうね
だから、ロジックエラーに思い至れない
[メイン]
イルル :
何より、本郷がFHであることは間違いない。
白と黒を切り分ける、簡単な要素。
UGNとFH、これだけで私達の間には溝が出来る。
[メイン] イルル : RBと……人間のように。
[メイン] イルル : ……ムカつく。
[メイン] イルル : 「……じゃあ」
[メイン] イルル : と、スシヌに顔を向け。
[メイン]
イルル :
「聞いて来ればいいんだろ?
……なんでこんな事をしたのかを、本郷に」
[メイン] スシヌ : 「…あ」
[メイン] スシヌ : 「そう…だね…」
[メイン] スシヌ : 「…お話、してみよう!きっと何か…訳があるんだから!」
[メイン] イルル : スシヌにこくり、と強く頷き。
[メイン]
イルル :
「ララミアも……それでいいか?」
[メイン] ララミア : 「……よぉし!」
[メイン] ララミア : 「わたしもOK! 問題なし《オールグリーン》……だよ!」
[メイン] ララミア : 本当は色々とさっきからエラーが出ていたりもするけどそれを伝えたらきっともっとエラーが出るから
[メイン] ララミア : バグってるなあ……!わたし……!!
[メイン]
イルル :
イルルは、ララミアのそんな様子には気づかない。
ぎりりと力を込めて、拳を作るだけ。
[メイン]
イルル :
……ムカつく、ムカつく。
こんな状況にもそうだが、アイツ、本郷にもムカつく。
[メイン]
イルル :
スシヌの言う通り、何か理由があったとしても。
それは結局、私達を、私を、利用していたという事なんだろう。
[メイン] イルル : ……じゃあ、じゃあ。
[メイン]
イルル :
イージーエフェクト
あの時見せていた笑顔も、簡単なこと の一つにしか過ぎないのか?
[メイン]
イルル :
……だから、ムカつくんだ。
むしゃくして、頭がぐちゃぐちゃして、暴れたくなるんだ。
[メイン]
イルル :
だから、聞いてやる。
私が納得するまで、ヒーローの名なんて、名乗らせない。
[メイン] イルル : 竜を倒してこそ、本当のヒーローだろうからな。
[メイン] イルル :
[メイン] イルル :
[メイン] イルル :
[メイン] GM : trigger『Who is HERO?』 登場:任意
[メイン] 初春飾利 : 66+1d10 登場/リザレクト (66+1D10) > 66+9[9] > 75
[雑談] system : [ 初春飾利 ] 侵蝕率 : 66 → 75
[メイン] イルル : 70+1d10 登場/リザレクト (70+1D10) > 70+6[6] > 76
[メイン] ララミア : 74+1d10 登場/リザレクト (74+1D10) > 74+5[5] > 79
[メイン] system : [ イルル ] 侵蝕率 : 70 → 76
[メイン] スシヌ : 92+1d10 登場/リザレクト (92+1D10) > 92+1[1] > 93
[メイン] キングヘイロー : 57+1d10 登場/リザレクト (57+1D10) > 57+6[6] > 63
[メイン] system : [ ララミア ] 侵蝕率 : 74 → 79
[メイン] system : [ キングヘイロー ] 侵蝕率 : 57 → 63
[メイン] オベロニア・レア : 70+1d10 登場/リザレクト (70+1D10) > 70+10[10] > 80
[メイン] system : [ キングヘイロー ] 侵蝕率d : 0 → 1
[メイン] GM :
[雑談] system : [ オベロニア・レア ] 侵蝕率 : 70 → 80
[メイン]
GM :
テロリスト
その"少女"は、体育館にいた。
[メイン] GM : 辺りには、襲撃犯……および、従者の死骸が転がっており。
[メイン]
本郷 香 :
「はぁ……はぁ………!」
舞台の上に、本郷香はいた。
汗を拭い、肩で息をしながら。
[メイン] イルル : そこに、がららと体育館の扉が開く。
[メイン]
本郷 香 :
「…………!!……イルル!」
目を開き、その方向へ叫ぶ。
[メイン]
イルル :
「────本郷!!」
開くや否や、大声で体育館内に響かせる。
[メイン] イルル : 「……お前は、無事だった、んだな……そうか」
[メイン]
本郷 香 :
「イルルも無事だったか!!……あぁ良かった……
一先ずここのエリアにいるコイツらは、私が全部一掃した!!
だから、ここは"安全"だ!」
[メイン]
スシヌ :
「ぐえっ!」
側に居たので体が揺れる 体幹…
[メイン] 本郷 香 : 「! みんなも!」
[メイン]
本郷 香 :
そのまま、舞台から飛び降り
ゆっくりとあなた達の方へ歩いていく。
[メイン] オベロニア・レア : 「ここにいましたのね…」
[メイン] ララミア : うう、そんなので大丈夫なのスシヌ……
[メイン] イルル : 「……お前に言いたい事が山ほどある」
[メイン] イルル : 「……だが、それは……私だけじゃない、はずだ」
[メイン] 本郷 香 : 「………あ、あー……あはは、この能力のこと?」
[メイン] イルル : ちらり、と……横目で。
[メイン] 本郷 香 : イルルの意図など知らず、へらへらと笑いながら。
[メイン] 本郷 香 : 先ほどまで一緒に過ごしていた、親友"だった"本郷、そのものの姿で。
[メイン]
イルル :
「………っ」
その笑顔は、変わらず”本郷”のものだった。
作られていた、親友としての。
[メイン]
キングヘイロー :
「……ふん」
その姿に、嫌悪感を少しあらわにしながら。
[メイン]
本郷 香 :
血を操る、ブラム=ストーカーの能力で
真っ赤な血液を腕に纏わせ、螺旋のように回しながら。
しゅるりと、それは本郷の傷口へと戻っていく。
[メイン] 本郷 香 : 「…………?」
[メイン] 本郷 香 : 眉を顰めながら。
[メイン]
初春飾利 :
私は、他の方々より距離を取っていた
それは同時に、本郷香という方に対する距離そのものでもあった。
[メイン]
本郷 香 :
「ど、どうしたの、みんな……?
なんか……雰囲気、暗い、けど……」
[メイン]
スシヌ :
「………」
おろおろ
[メイン]
イルル :
むしろ、ここで何か”違う”物があれば、本郷を敵なのだと割り切る事が出来たのかもしれない。
ただ、だが。
……変わらない、ずっと変わらない。
[メイン]
初春飾利 :
そして、なるべく本郷香の顔は見ず
キングヘイローさん達の背中を見守る形で。
[メイン] キングヘイロー : 「……ま、キングたる私が代表して開口するのも、吝かではないけれど」
[メイン] キングヘイロー : すう、と息を吸い込んで。
[メイン] キングヘイロー : 「単刀直入に聞くわ。"どうして"?」
[メイン] 本郷 香 : 「………………はい?」
[メイン] 本郷 香 : 小首を傾げ、ヘイローを見つめる。
[メイン] イルル : 「……すまん、本郷……私たちは」
[メイン] イルル : 下がっていた顔をゆっくりと上げて、瞳を見つめる。
[メイン]
イルル :
「記憶を取り戻したんだ
UGNとして、オーヴァードとして」
[メイン]
初春飾利 :
私であれば、開口一番"ふざけないでください"と言うところを
冷静に、キングヘイローさんは、そしてイルルさんは───……。
[メイン] 本郷 香 : 「……………………………」
[メイン]
本郷 香 :
その言葉を皮切りに、本郷の顔は、穏やかな表情から
ゆっくり、ゆっくりと
[メイン] 本郷 香 : 真顔へ、変わっていく。
[メイン]
スシヌ :
「…っ!」
後退り
[メイン] 本郷 香 : 「…………………なんだ、思い出しちゃったんだ」
[メイン]
イルル :
「………」
顔がゆっくりと変わっていくことに、唇を噛んで。
[メイン]
初春飾利 :
その時、彼女の顔がハッキリと見えてしまう
なぜ、その時に見てしまったのだろう
彼女の笑顔との落差が凄まじく、距離が離れているにもかかわらず
スシヌさんよりも、後ずさりをした。
[メイン]
本郷 香 :
低い声で、そう呟き。
バツが悪そうな顔で、頭を掻きながら。
[メイン]
スシヌ :
「け、喧嘩しに来た訳じゃ…」
震える声で
[メイン] 本郷 香 : ─────FHエージェントに支給される、代表的な武器。
[メイン] イルル : それは……気圧されたから。
[メイン] 本郷 香 : キーンナイフが、本郷の片手に現れ。
[メイン] 本郷 香 : 「……………喧嘩じゃない?」
[メイン] イルル : ……あいつの顔、こんな顔は……見たことない。
[メイン] 本郷 香 : 「違うでしょ、喧嘩しに来たんでしょ」
[メイン] 本郷 香 : 低い声で、威嚇するようにそう吐き捨てる。
[メイン]
キングヘイロー :
「…………」
まっすぐに本郷を見つめる。
[メイン]
本郷 香 :
「お前らはUGN、そして私はFH
そうだよ、その通りだよ」
[メイン]
初春飾利 :
その刃が目に見えて瞬間、ぞくりと背筋を震わせ
目を思いっきり瞑る。
[メイン]
ララミア :
この変貌に少しだけ、安心したかもしれない
目の前の相手を倒すとして、不合理が少し減ったから
[メイン] 初春飾利 : (本郷……香……やはり、貴女は……!)
[メイン] 本郷 香 : 本郷の周囲にレネゲイドの奔流が、陽炎のような形で渦巻く。
[メイン] スシヌ : 「う…それが…それが分かってるんなら…」
[メイン]
イルル :
「………っ!?」
その刃物、きらりと光る鋭さに目を鋭くしながらも。
[メイン] 本郷 香 : スシヌへ視線を向ける。
[メイン] スシヌ : 「どうして…分かってる上で助けてくれたの…?」
[メイン] 本郷 香 : 「……………………………」
[メイン]
本郷 香 :
その問いに、本郷は真顔のまま
真剣に。
[メイン] スシヌ : 「全部忘れてる間に…倒しちゃえば良かったんじゃないの…?」
[メイン] 本郷 香 : 「─────ヒーローになりたかった、それだけだよ?」
[メイン] 初春飾利 : 「…………」
[メイン] 本郷 香 : 小首を傾げ、そう言い告げる。
[メイン]
初春飾利 :
違う。
そんなの、ヒーローじゃない。
[メイン] イルル : 「……ヒーロー?」
[メイン] キングヘイロー : 「……」
[メイン]
初春飾利 :
本物のヒーローは
ヒーローは───脳裏を過ぎる、幼き日の……友人と
そして……キングヘイローさん達。
[メイン] 初春飾利 : あなたのやっている事は───。
[メイン]
本郷 香 :
「記憶を奪って……窮地を作って、そして、私がそれを助ける
そうしてみんな、私に感謝する………」
[メイン] イルル : じっと、本郷に瞳を向ける。
[メイン] 本郷 香 : 「……それが、私が欲しいもの、魂が震えるほど欲しいもの……!」
[メイン] オベロニア・レア : 「それだと仮初めのヒーローにしか成れないわよ」
[メイン]
初春飾利 :
「ヒーローは
……ヒーローは悪がいなければ、成り立ちませんものね……」
[メイン]
本郷 香 :
「………うるさいッッ!!!!
それが……私に足りないものを補ってくれる……活力だから!!!」
[メイン]
ララミア :
ヒーロー―敬慕の的となる人物。英雄―定義上。
その敬慕の由来の如何については、未定義。
論理的には……間違ってない、かもしれない。
[メイン]
初春飾利 :
「けれど……今、この場において……どっちが悪なんですか!!
あなたはFHになったということは、人生で積み重ねてきたものを何もかも擲って!
テロリストに堕ちたんですよ!!!」
[メイン] 本郷 香 : 少女は泣き叫ぶように、そう吐き捨てる。
[メイン] 初春飾利 : だが、彼女が泣き叫んだのを見て
[メイン] 本郷 香 : 「………………人生?積み重ね……?」
[メイン] 本郷 香 : 手元でキーンナイフを弄りながら。
[メイン] 初春飾利 : 閉口すると同時に、まるで畳みかけられるように。
[メイン]
ララミア :
ただ、香の主張について認めるのは……
難しい。少なくとも、わたしの人格では。
[メイン] 本郷 香 : 「…………そんなもの、私には……無いも同然だったし……」
[メイン] イルル : 初春が叫び、返すように本郷に大声で返された事で、背筋をびくりとしつつ。
[メイン]
初春飾利 :
……だからって、テロリストに堕ちる事は
と、言い返す事はできなかった。
[メイン] 初春飾利 : 彼女の過去なんて、わからないのだから。
[メイン]
キングヘイロー :
「……」
言葉を待つ。
[メイン]
初春飾利 :
ただ、元UGNの現在FHエージェント。
そして親友"だった"、ただそれだけが私の抱える彼女の情報だった。
そして……『情報』に過ぎない。
[メイン]
イルル :
「……」
そうだ、私が彼女の”顔”を知らないように。
その人生も知らない。すべては仮初で出来ていた。
[メイン] イルル : …すう、と息を吸い。
[メイン]
イルル :
「……お前は……じゃあ
その”ヒーロー”のために、FHになったんだな…?」
[メイン] 本郷 香 : イルルの言葉に、頷く。
[メイン]
本郷 香 :
「…………知っての通りだよ、私は……UGNを抜けた
そこでは……ヒーローにはなれないから」
[メイン] 本郷 香 : 「だって──────────」
[メイン] 本郷 香 :
[メイン] 本郷 香 :
[メイン] 本郷 香 : 「─────そこで私は……"トループ"扱いだったから」
[メイン] 本郷 香 :
[メイン] 本郷 香 :
[メイン] 本郷 香 : 本郷は、オーヴァードとして覚醒し、異能の力を手に入れた。
[メイン]
本郷 香 :
彼女は、覚醒する以前からヒーロー番組を見ては、その存在に焦がれていた。
だが─────現実は、そう簡単じゃない。
[メイン]
本郷 香 :
生まれつきの身体能力差があった。だからこそ、ひっくり返せないものがある。
所属していた部活、陸上部でもそうだ。
彼女はエースになどなれなかった。
[メイン]
本郷 香 :
そして彼女は、レネゲイド事件により、オーヴァードとして覚醒
そうしてUGNに迎え入れられるも……
彼女は─────"素質"が無かった。下級エージェントとして活動する他なかった。
[メイン]
本郷 香 :
ジャーム討伐任務なども、当然与えられなかったし
与えられたとしても、UGNにいた頃の彼女では勝てる見込みすらない。
[メイン]
本郷 香 :
そして彼女は、日に日にコンプレックスを増幅させていった。
……任務で、輝かしく活躍する
[メイン]
本郷 香 :
・・・・
あなた達を見て。
[メイン]
本郷 香 :
そしてついに、彼女は─────壊れた。
人間を超えた存在になったにも関わらず、それでも"ヒーロー"にはなれない。
[メイン]
本郷 香 :
いや、"ヒーロー"になる方法は、まだあった。
……FHの技術を手にすること、FHのレネゲイド実験に参加すること。
[メイン]
本郷 香 :
本郷は決意し、そして─────FHへ下った。
ありとあらゆる訓練を受け、そうしてようやく彼女は
[メイン]
本郷 香 :
・・
PCになった。
[メイン] 本郷 香 : 「………"優秀"な、お前達には……分からないだろ……」
[メイン]
本郷 香 :
あなた達へ向けられていた、本郷の目には
─────憎悪の感情が、宿されていた。
[メイン]
初春飾利 :
───私は、彼女を倒す為に憎悪を胸に
けれど何かしらの可能性に賭けて、キングヘイローさんの後ろで
こうやって佇んでいた。
けれど
[メイン]
初春飾利 :
憎悪が消え失せ、それ以上の憎悪が向けられる。
[メイン]
イルル :
「……………っ!」
明らかな─────"敵意"の目。
向けられたこともない……隔離するその瞳に。
[メイン] イルル : 思わず、1歩下がってはしまうが。
[メイン]
初春飾利 :
脂汗が肌をなすった。
決して、涙ではない。
彼女の苦しみに『同情』する資格はない、と思ったからだ。
[メイン]
スシヌ :
「う…え…」
ど、どうしよう…どうしたら…
[メイン] キングヘイロー : ━━突如、低い声。
[メイン]
キングヘイロー :
[メイン] キングヘイロー : 「━━━━へぇ。」
[メイン]
キングヘイロー :
「……それが、あなたのプライドってわけね。」
ぼそりと……だが、力強く言い放つ。
[メイン] 本郷 香 : 「………ああ、そうだよ………!」
[メイン]
イルル :
暑くもないのに、汗がたらりと。
しかして…1歩下がったその先には、"一流"が佇んでおり。
[メイン]
キングヘイロー :
「……醜いわね。」
「そんな虚飾で心を満たすことが、あなたの救い?」
━━そのまま、次の言葉を待たずに。
[メイン] キングヘイロー : 「"生まれついて与えられた力が違う"?……はっ、一流のキングたるこの私に嫉妬する気持ちくらいはあってくれてもいいけどね」
[メイン] 本郷 香 : 「フン」
[メイン] 本郷 香 : 「恵まれたお前達に、何が分かる」
[メイン] キングヘイロー : 「……ええ。━━でもね、そんなあなただからこそ…知らないのでしょうね」
[メイン] 本郷 香 : 「……何が言いたい?」
[メイン] キングヘイロー : 「……これは偶然なんだけど。私の友人には、運動もダメ、オーヴァードとしての能力もダメ……なんて子がいるのよ」
[メイン] キングヘイロー : 「━━でもね」
[メイン] キングヘイロー : 「……その子はそれでも、努力し続けて……自分の居場所、自分の輝きを見つけたのよ……!!」
[メイン] 本郷 香 : ヘイローの足元へ─────ナイフが刺さる。
[メイン]
本郷 香 :
「黙れ!!!私だってそうだ!!!
私も!!私が輝ける場所を見つけた!!!」
[メイン] 本郷 香 : 「それの!!何が悪いッッッ!!!!!」
[メイン]
キングヘイロー :
あるいは、桃色の髪の溌剌な女の子。
……そしてあるいは、花の髪飾りの女の子━━のように。
[メイン] キングヘイロー : 「良い悪いじゃないわ。━━"醜い"、と言っているの。」
[メイン]
本郷 香 :
その言葉に、怒りの表情が隠し切れないほど
露わになっていき─────。
[メイン]
キングヘイロー :
キング
「……あなたは、 王 になる素質がなかったんじゃない」
「王になるのを、自分で諦めた……ただ、それだけの事よ」
[メイン]
本郷 香 :
「………黙れッッ!!!私は……私は!!
まだ……諦めてなんか、いない!!!!」
[メイン] 本郷 香 : 泣き叫ぶ。ただただ、泣き叫ぶ。
[メイン]
本郷 香 :
本郷の瞳には、涙が浮かびながら。
その声は、体育館に反響し。
[メイン] キングヘイロー : 「なら」
[メイン] キングヘイロー : こくりと、ただ一度。
[メイン]
キングヘイロー :
「━━特別に、あなたに選ぶ権利をあげるわ。」
「あなた自身が一人で切り開くか、それとも━━私たちと同じ場所で、いちからやり直してみせるか。」
[メイン] 本郷 香 : 「…………あ?」
[メイン]
本郷 香 :
ヘイローの言葉に、眉をへし曲げながら
その眼力は、ますます強く。
[メイン]
本郷 香 :
「……私はな……私は……!
UGNでは……!!……お前達と肩を並べることすらできないような……
そんな、そんな惨めな存在だったんだぞ……!!!
それに!もう私は……裏切り者だ!迎え入れるなんて、そんなの……
UGNが認めるわけないだろ!!」
[メイン]
本郷 香 :
トループは─────所有エフェクト1つのみなどは、ザラであり。
コンセントレイトすらも持たない、下級エージェントの"集団"である。
集団になってようやく、中級オーヴァードに傷をつけることができる
そういった存在なのだ。
[メイン]
イルル :
二人の────熱のこもったぶつけ合いを横で聞いて。
一歩下がるだけではあった、が。
[メイン] イルル : 「……そうだな」
[メイン] キングヘイロー : 「…!」
[メイン] イルル : 一歩、前に。
[メイン]
イルル :
「私はお前たちの事なんて、知らなかった
竜なんだ、ちっぽけな人なんて小さくて見えやしない」
[メイン]
イルル :
お前たち。それは私達になれなかった、トループの事で。
[メイン] 本郷 香 : 「っ…………!!」
[メイン]
本郷 香 :
ギリィッ!と歯を食いしばりながら
イルルを睨む。
[メイン] イルル : 「……そして、お前が裏切り者になるまでの過去なんて知らない」
[メイン]
イルル :
「どんな辛い過去をしたのか、何を思ったかなんて
元々親友じゃなかったんだから、知る機会もなかったんだ」
[メイン] イルル : ……なにせ、今日本郷の部活を知ったくらいだったから。
[メイン]
イルル :
「……でもな」
ずいっと、一歩。前に、前に出て。
[メイン] 本郷 香 : 「…………!?」
[メイン] 本郷 香 : 接近にたじろぎ、一歩後ろへ下がる。
[メイン]
本郷 香 :
これは、警戒だ。
いくら本郷がPC程の力を手にしたといっても
相手は6人、そして本郷が思う"ヒーロー"として、前線で活躍するエージェントなのだから。
[メイン] イルル : 「UGNの”トループ”でも、FHエージェントの”ヒーロジャック”でもない……」
[メイン]
イルル :
「私は友だちの本郷香くらいしか、知らない」
[メイン] イルル : じっと、本郷の瞳を見つめる。
[メイン] 本郷 香 : 「………………………………!」
[メイン]
本郷 香 :
「と、友達って……ばっ、かじゃん……!お前!
ばかじゃん!!」
[メイン]
本郷 香 :
「だって、もう知ってるんだろ……!?
……あの記憶は、そうだよ!!私が、勝手に植え付けたもの!!」
[メイン]
本郷 香 :
「大体!……記憶処理自体気持ち悪いものだろ!!?
それを、お前……なんで!……友達とか、もう……
ありえないだろ……!?」
[メイン]
イルル :
「………そうだな
お前が植えついた記憶がほとんどだ」
[メイン] イルル : ゆっくりと頷いて、そして。
[メイン] イルル : 前に、踏み込む。
[メイン] イルル : 一歩どころではない、それは本郷の目と鼻の先まで。
[メイン]
本郷 香 :
背に、壁。
もう、一歩も退けない。
[メイン]
本郷 香 :
「ぐっ………!?!……じ、じゃあ……!!
…イルル!……私と、お前は……!!」
[メイン] 本郷 香 : 「友達じゃ─────ないだろ……!?」
[メイン] 本郷 香 : 顔を背けながら、そう叫ぶ。
[メイン] イルル : 「………」
[メイン] イルル : そして、本郷の顔に、無理やり手を伸ばして。
[メイン] イルル :
[メイン] イルル :
[メイン] イルル :
[メイン] イルル : ほっぺを、つまむ。
[メイン] イルル :
[メイン] イルル :
[メイン] イルル :
[メイン] イルル : 「馬鹿って言った方が馬鹿なんだぞ」
[メイン] 本郷 香 : 「ふがっ……!?」
[メイン] イルル : むう、と頬を膨らませて。
[メイン] イルル : 「今日の朝、こうやってお前と喋って」
[メイン] イルル : 「その時楽しかったのは、じゃあ」
[メイン] イルル : 「友だちじゃないって言うのか?」
[メイン]
本郷 香 :
「……………………………」
目と、そして口を開けたまま、イルルを見て
何も発せられないまま、立ち尽くしながら、その話を聞く。
[メイン] イルル : じっと、竜の眼光が縦になった瞳で見つめて。
[メイン]
本郷 香 :
カラン。と、本郷の手に持ったキーンナイフが
床に転がり落ちる。
[メイン] 本郷 香 : 「…………なんで、なんでだよ……どうして、そこまで………」
[メイン] 本郷 香 : 「……私は─────」
[メイン]
本郷 香 :
ヒーローじゃない
「─────敵……………なんだ、ぞ………?」
[メイン] イルル : 「……同じだから」
[メイン]
イルル :
ドラゴン
「私も、昔 敵………だったからだ」
[メイン] 本郷 香 : 「………え?」
[メイン] 本郷 香 : 驚きに、目を丸くする。
[メイン] イルル : ……少し、うつむいて。
[メイン] イルル : 思いにふけるような顔をしたあと、上げる。
[メイン] イルル : 「……私はRBだ、でも……UGNに拾われたわけじゃない」
[メイン]
イルル :
「FHに拾われて、竜とはどういうモノか教わり
そして、暴れる事こそが私の”居場所”なのだといわれた」
[メイン] イルル : 「……だが、そうではない、と」
[メイン]
イルル :
「UGNに……私の居場所は敵じゃないと
言われたから、こうやって……お前の前に立ってるんだ」
[メイン] イルル : そして、頬をつまんでいた手を離して。
[メイン] イルル : 彼女の袖を、握りしめる。
[メイン] イルル : 「……私は、お前に利用されたと知って、ムカついた、ムカついたが」
[メイン] イルル : 「一番嫌だったのは」
[メイン]
イルル :
とん、と頭を。
本郷に寄せて。
[メイン] イルル : 「……私が……お前の居場所じゃないと、言われたから……だ……」
[メイン] 本郷 香 : 「──────────!」
[メイン] イルル : ぐず。
[メイン] 本郷 香 : 「そ、それ…………は…………」
[メイン] イルル : ひっく、と。
[メイン] イルル : 小さく、歪んだ声が響く。
[メイン]
本郷 香 :
そこから先の言葉は、何も紡げず。
そのまま、壁の方へズルズルと下がっていく。
[メイン] 本郷 香 : 「………………………」
[メイン] 本郷 香 : ……私は、ヒーローに、なりたかった、それは、何故?
[メイン] 本郷 香 : 簡単だ。
[メイン]
本郷 香 :
誰も、注目してくれなかったから。
私は、空っぽだったから、何をしても駄目だったから。
[メイン]
本郷 香 :
誰にも見てもらえなかった、だから私は……
ヒーロー番組を見て、憧れるようになった
……あんな風に、みんなに認められる存在になりたい……って。
[メイン] 本郷 香 : ……………?
[メイン] 本郷 香 : ………あ、あれ……でも、今………。
[メイン] 本郷 香 : 私、は…………イルルに、何て、言われた………?
[メイン]
本郷 香 :
………居場所…………?誰が………?
…………私が……?
[メイン] 本郷 香 : ……………………。
[メイン]
本郷 香 :
………認めて、くれる人が、いる………。
こんな………"醜い"ことばかりしてきた私でも………。
[メイン] 本郷 香 : ……………………………。
[メイン] 本郷 香 : 「…………ああ……そっか……」
[メイン] 本郷 香 : 「これが、本当の………」
[メイン] 本郷 香 : イルルを見上げるように─────。
[メイン] 本郷 香 : 「─────ヒーロー、なんだ………」
[メイン]
本郷 香 :
にへらと笑い、涙が頬を伝い落ち。
そして………。
[メイン]
GM :
「栄友中学校」という空間に、亀裂が生じ。
ボロボロと崩れていく。
[メイン]
イルル :
「っく…ぅ………ああ、そうだよ
お前は立派なヒーローだよ」
[メイン]
GM :
校舎を象っていたその施設は、みるみるうちに
廃墟と元通りに、そして─────現実に。
[メイン]
イルル :
まるで、彼女の涙のように。
崩れゆく世界を感じながら。
[メイン] イルル : 「……悪役を倒すヒーローよりも」
[メイン] イルル : 「竜と友達になるヒーローの方が、カッコいいだろ?」
[メイン] イルル : にへら、と笑いつつ。
[メイン] イルル : やべべ、と涙をぐじぐじと袖で拭いて。
[メイン] イルル : 立ち上がり、くるりと体の向きを変える。
[メイン]
イルル :
「……ありがとう、みんな」
レア、初春、スシヌ、キング、ララミアの方を向いて。
[メイン] 初春飾利 : 「…………」
[メイン] 初春飾利 : 初春の目からは涙が流れっぱなしだった。
[メイン]
イルル :
「手を出さないでくれたのは
……あいつを友達だって、思ってくれただろうから」
[メイン] オベロニア・レア : 「皆さんが居たからこそ平和的に終われたのですよ」
[メイン]
イルル :
キングだってそう。
自らの過去と思いのままに、手を伸ばしていたから。
[メイン]
キングヘイロー :
「…………何よ。……一番の功労者はあなたじゃない、へっぽこ」
そう、肩の力が抜けるように。
[メイン]
初春飾利 :
あのカレーの味も、駆けっこも、間違いなく本物だった。
キングヘイローさんに抱えられて感じた風も本物だった。
そして……たとえあの空間が嘘偽りだったとしても、そこで紡がれた思い出も本物だった。
そして『ヒーロー』はそこにいた。
[メイン] スシヌ : 「ふああああん!!!」
[メイン]
初春飾利 :
「わっ……!」
スシヌさんの泣き声にびっくりして。
[メイン]
スシヌ :
「よ゙がっ゙だあ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!!」
わんわんわんわん
[メイン]
イルル :
へっぽこ、といわれ。
うがーっと牙を見せてはいたが。
[メイン] ララミア : 「ん……よかったぁ!」
[メイン] イルル : 「……!?…あ、スシヌも……ありがとう」
[メイン]
イルル :
本郷についての事を知ったとしても。
アイツの事を最初から信じてただろうから。
その上で、これはハラハラささせてしまったんだろう。
[メイン]
ララミア :
人の心は簡単にバグが起きるけど……
そのバグを治せるのも心!
記録した!
[メイン]
初春飾利 :
皆さんを、キングヘイローさんを、イルルさんを……
そして
本郷さんを信じて、良かった。
[メイン] 初春飾利 : だからこそ、私は本郷さんのロイスをタイタスへと昇華はしなかったんだ。
[メイン]
初春飾利 :
───感情変更。
本郷 香 〇友情/不安
[メイン]
スシヌ :
「ヒグッ…ぐす…戦わなくて…良かったね…」
顔が凄い事になってる
[メイン]
初春飾利 :
「はい……あっ、す、スシヌさん……」
ハンカチを取り出して
[メイン]
初春飾利 :
「これ使ってください、私はもう
これは大丈夫ですから」
[メイン]
初春飾利 :
涙は自分の手で拭い、キングヘイローさんにも、レアさんにも視線を送り
にこり、とほのかに充血した目を閉じて、ニコリとほほ笑む。
[メイン] オベロニア・レア : その様子を微笑んで見てる
[メイン]
イルル :
「……みんな、友達と喧嘩なんてしたくないもんな」
スシヌにこくこく、と頷いて。
[メイン]
スシヌ :
「ありがと…」
ごしごし
[メイン]
イルル :
「……ほら、お前も……
立てないなら、一緒に立つから」
そうして、本郷へと。
自らの手を伸ばして。
[メイン] 本郷 香 : 「……………ん」
[メイン] 本郷 香 : 恥ずかしいのか、一文字だけで返し。
[メイン] 本郷 香 : その手を取る。
[メイン] イルル : にっと、笑い。
[メイン]
イルル :
私の知らない
指定ロイス:本郷 香 〇友情/不安
ロイス昇華、タイタスに。
[メイン] system : [ イルル ] ロイス : 3 → 2
[メイン]
イルル :
ロイス獲得
本郷 香 ○友情/不安
[メイン] system : [ イルル ] ロイス : 2 → 3
[メイン] 本郷 香 :
[メイン] 本郷 香 :
[メイン] 本郷 香 :
[メイン]
本郷 香 :
ロイス取得
イルル 〇友情/不安
[メイン] 本郷 香 :
[メイン] 本郷 香 :
[メイン] 本郷 香 :
[メイン] GM : climax『Hello, "Overed"』 登場:不可
[メイン] GM :
[メイン] GM :
[メイン] GM :
[メイン]
GM :
その後、本郷 香はUGNに引き取られた。
レネゲイド事件は、表沙汰として取り上げられるものではなく
事件規模としても、負傷事件の範囲内であることから、重大な処罰が下されることはなかった。
[メイン]
GM :
ただし、一度UGNを裏切った者が、再度UGNで活動するには
多大なる制約が下される。二度と離反行為が行われないように
これから、本郷 香は、多くの「危険な任務」へ送られることになるだろう。
[メイン]
GM :
それでも彼女は─────"トループ"の一員として
そして、戻るべき「日常」のため、友のため
泥を啜ってでも、戦い続けるのだった。
[メイン]
本郷 香 :
「─────行け!!私達で、何とか中級エージェントの盾になるぞ!!
ここから先は絶対に通しちゃいけないんだ!!」
[メイン] 本郷 香 : 戦地の中、彼女はそれでも─────前を向き続ける。
[メイン] GM :
[メイン] GM :
[メイン] GM :
[メイン]
GM :
というわけでバックトラックですが
まぁみんな帰還確定なので
[メイン] GM : 帰還だァ~~~~~~~~!!!!
[メイン] オベロニア・レア : 帰還だァ〜〜〜〜!
[メイン] 初春飾利 : 帰還だァ~~~~~~~!!!!!
[メイン] キングヘイロー : 帰還よォ〜〜〜〜〜〜!!
[メイン] ララミア : 帰還だぁ~~~~~!!
[メイン] スシヌ : 帰還だァ~~~~~~~!!
[メイン] イルル : 帰還だァ〜〜〜〜〜〜〜〜!!
[メイン] GM :
[メイン] GM :
[メイン] GM :
[メイン] スシヌ : スシヌED:『あれ何でこんな事やってるんだっけ?』
[メイン]
スシヌ :
事件が本当に、本当に無事に解決して
それで関わった人とお話したり後始末をしたりで
またちょっとだけお休みを貰って…
[メイン] スシヌ : それで後は…やり残した事…やり残した事…あっ!
[メイン] スシヌ : 私は本当の日常でも中学生、学年は今回のとは違うけど…それで…
[メイン]
スシヌ :
「ええっと…泳ぎ苦手同士…頑張ろ…?」
本当の授業の対策で 友達になったララミアさんを誘ってプールまで来た
[メイン]
ララミア :
「ふっ……システム、オールグリーン!
防水OK、水中軌道演算済み!」
この日を見越して色々と調整してきた
[メイン]
ララミア :
「今のわたしは泳ぎだって克服してるんだよね……!」
びしっと親指を突き付ける
[メイン]
スシヌ :
「おお…!良くわかんないけど大丈夫そうだね!」
勢いにすぐ乗せられる
[メイン] ララミア : 「大丈夫《オールグリーン》!」
[メイン] ララミア : そのまま華麗な感じのフォームで水中に飛び込
[メイン] ララミア : ドボン!!
[メイン] ララミア : すごい重い音がした。
[メイン] スシヌ : 「えっ」
[メイン]
スシヌ :
「わーーーー!!!」
釣られて飛び込む
[メイン] スシヌ : ぽしゃん
[メイン]
ララミア :
「ブクブクブク……」
鉄の体は……水に対して重すぎた
泳ぎ方以前に、浮けなかったのだ……
[メイン] ララミア : 底に沈んでる。
[メイン]
スシヌ :
「ゴボボグボゴボゴボオオオ!!!!」
何やってんのおおおおおおお!!?
[メイン] スシヌ : 顔中泡だらけになりながら 底に どうにか
[メイン] スシヌ : ごめん一回無理 水面に顔を出す
[メイン] スシヌ : 「ぶはっ…はあ…はあ…な…何やってんの!?」
[メイン] ララミア : 「ゴボ……」
[メイン] ララミア : ずばっと顔を水面に出す
[メイン] スシヌ : 「へ?」
[メイン]
ララミア :
「…………人間用の泳ぎ方しか学習してなかったや」
額に指をあてて
[メイン] ララミア : それじゃ機械は泳げない……
[メイン] スシヌ : 「………」
[メイン]
スシヌ :
「ぶくぶくぶく」
水平に沈んでく
[メイン] ララミア : 「あっあっあっ」
[メイン] ララミア : 「お、置いていかないで~~~!?」
[メイン]
ララミア :
「ぶくっ……」
一緒に水平に沈む
[メイン] スシヌ : 何か浮けない…何で…
[メイン]
ララミア :
……!
スシヌももしかして……機械化済み!
[メイン] ララミア : 謎の納得顔になり水中で頷く
[メイン]
スシヌ :
「ごぼっごぼっ」
ちょっちが あっこれやばい?
[メイン]
スシヌ :
「っっっ!!!!」
わたわたし始める
[メイン]
ララミア :
「……ごぽごぽ」
演算……
[メイン]
ララミア :
スシヌは機械
→機械ならこんな簡単に息が出来なくならない
→たぶん泳ぎの練習
[メイン]
ララミア :
……がんばれ!
水中で親指を立てておく。
[メイン]
スシヌ :
「ゴボアアアアアアアア!!!」
違うよおおおお!!!
[メイン] スシヌ : 背中が底に付く 酸素もツッコミで消費しちゃった
[メイン] ララミア : あっもしかして危険状況なのでは
[メイン] ララミア : ひ、引き上げよう……!!
[メイン]
スシヌ :
「………」
シーン
[メイン]
ララミア :
「ゴポォーーー!?」
反応ロストぉー!?
[メイン] ララミア : 慌ててスシヌを抱え上げて水面に引き上げる
[メイン]
スシヌ :
「…」
シーン
[メイン]
ララミア :
「あっああっ」
とてもまずい
[メイン] ララミア : と、とりあえずプールサイドまで引き上げましてぇ!!
[メイン] スシヌ : 横たわる
[メイン]
ララミア :
「じょじょじょ情報検索……こういう時は……!!」
あたふたあたふた
[メイン] ララミア : 「…………!!」
[メイン]
ララミア :
[メイン] スシヌ :
[メイン] スシヌ : 「う…」
[メイン]
スシヌ :
「ゲッホ!?」
跳ね起きる
[メイン]
ララミア :
「わお!?」
覗き込んでいた顔を思いっきり引く
[メイン] ララミア : 「お、起きたあ……!」
[メイン] スシヌ : 「はー…!はー…!こ、怖かった…!」
[メイン] スシヌ : 「も、もうちょっと早く助けて欲しかったけど…ありがとう…」
[メイン] ララミア : 「ご、ごめんなさいぃ……」
[メイン]
ララミア :
水中で引っ張ったスシヌは軽かった
機械じゃなかったんだね……
[メイン]
スシヌ :
「泳ぎの練習所じゃ無くなっちゃったね…はーあ…」
もんにょり
[メイン]
ララミア :
「うう~~~……」
頭の中でピコピコ警告音が鳴っている
[メイン] ララミア : これは……ざ、”罪悪感”……だね
[メイン] ララミア : 「な……なにか許してもらえるコトとか……」
[メイン]
スシヌ :
「え?何で?そもそも誘ったのは私だし泳げなかったのも私だから…ララミアさんに何かを求める事は無いと思うんだけど…」
波打ち際で足だけプールに入れてぱちゃぱちゃ
[メイン]
ララミア :
「うーん? うーん……」
言われてみればそうかな?
でも罪悪感の説明がつかない
[メイン]
ララミア :
「でも、なにか返さないと、計算が……合わない??」
感情……まだまだ難しい
[メイン] スシヌ : 「え、ええ…?ううん…じゃ、じゃあ…」
[メイン]
スシヌ :
「ま、また一緒に遊ぼ?」
恥ずかしげに
[メイン]
ララミア :
「……。……???」
なんだか余計に計算が合わなくなるような気がする
けども。この不等号を修正しようという、そんな結果にはならず
[メイン] ララミア : 「……もっちろん!」
[メイン] スシヌ : 「え、えへへ…!」
[メイン] スシヌ : 「言えて、良かった…!」
[メイン] ララミア : 「わたしも……うん、嬉しい……!」
[メイン]
スシヌ :
友達が増えていく 次もララミアさんと一緒で
その時にもまた 一緒にって言いたいなあ
それに、他の色んな人達とかも誘ったら…ちょ、ちょっとハードル高い…けど
[メイン]
スシヌ :
あっ泳ぎの練習…ま、まあでも…!
きっとなんとか…なる…よね!
[メイン] スシヌ : 溺れても遅刻しそうでも助けてくれるんだから!
[メイン] スシヌ :
[メイン] オベロニア・レア :
[メイン] オベロニア・レア : オベロニア・レアED 『妖精のアリア』
[メイン]
オベロニア・レア :
「ふぅ…今回は穏便にすんで良かったわぁ…」
支部長に報告が済んで廊下を歩いてる
[メイン] オベロニア・レア : 「ふふっあの子達を見ていると姉妹達を思い出すわね…」
[メイン] オベロニア・レア : 「ん?何かしら…」
[メイン] リーゼ : 「ヘッチュンヘプチュ ヘッチュチュンヘッチュ ムチチムチ? 」
[メイン]
オベロニア・レア :
「あら?リーゼじゃない?」
「どうしたの?」
[メイン]
リーゼ :
「ww
むち」
[メイン]
オベロニア・レア :
「庭園を手伝って欲しいのね?」
「今行くわ」
[メイン] オベロニア・レア : 「全く手間のかかる姉妹達だこと」
[メイン] オベロニア・レア : 「これだけ咲き誇れば皆さんを連れてピクニックでもしようかしら」
[メイン] オベロニア・レア : 「本郷さんも一緒にね」
[メイン]
オベロニア・レア :
E
N
D
[メイン] オベロニア・レア :
[メイン]
キングヘイロー :
[メイン]
キングヘイロー :
[メイン]
キングヘイロー :
[メイン]
キングヘイロー :
ED3
【Spring is over(ed)】
[メイン]
キングヘイロー :
……ええ。
あれから暫くは、本当にてんやわんやの毎日だったわ。
[メイン]
キングヘイロー :
……まあ、少しは良かったわよ。任務に関わった人たちでの慰労会だとか、そういうのは。
……あの本郷さんも、一流の精神を宿して頑張ってるみたいだったし。
[メイン]
キングヘイロー :
でも、問題は始末書。
……だって、記憶飛ばされてるのよ!?詳細の記入なんて無理に決まってるじゃない!
そんな風に私たちがいくら主張しても、お役所仕事の人は規則は規則ですので、の一点張り。まったくもう、非道い話でしょ!?
[メイン]
キングヘイロー :
一応、全部が片付いたって言える頃にはとっくに春は過ぎてて……
梅雨前よ、梅雨前!
[メイン]
キングヘイロー :
……ま、それでも……束の間のお休みをもらえるみたいだったから。
折角だし、初春さんを誘ってどこか広い場所で季節外れのお花見でもどう?……って。
レアさんも誘ってみたんだけれど……どうも、中学生美少女にしかできない用事を頼まれてるって。……変な仕事じゃないでしょうね!?
[メイン] キングヘイロー : ━━そんなわけで、近くの高台にある公園までやってきたのだけれど。
[メイン]
初春飾利 :
「……中学生美少女にしかできない、仕事、って
それってキングヘイローさんも、出来そうですね!」
と、無邪気なのかわかっているのか、わからない台詞を吐きながら
公園に共に足を踏み入れる。
[メイン]
キングヘイロー :
「なっ……お、おーっほっほっほっほ!!……まあ、このキングの手にかかればそんなもの楽勝よ!」
美少女、という冠詞に少しだけ動揺しつつ。
[メイン] キングヘイロー : 「うーん……ま、この辺で良さそうね。花はもう散っちゃってるけど、代わりに街も見下ろせるし」
[メイン]
キングヘイロー :
そう言いながら、小さな展望台のベンチに腰掛ける。
平日なのもあって、あたりに人けはほとんどない。
[メイン]
初春飾利 :
「そうですねー…………」
続くように、キングヘイローと同じベンチに腰掛ける。
何物も阻むものもなく、ちょっと距離が近いぐらいに。
[メイン]
初春飾利 :
散った桜の花をきょろきょろと見渡しながら
綺麗な桜の木を探そうとしたけれど
どれもこれも、すっかり散ってしまっている。
[メイン]
初春飾利 :
花飾りを風に靡かせながら
いちごおでんをしれっと片手に持ちつつ、空を見上げる。
[メイン]
キングヘイロー :
(……図らずも、花見の特等席……ねんてね)
少し微笑んで風に揺れる花飾りを眺め、ふと。
[メイン]
キングヘイロー :
「…………初春さん。まさかとは思うけど、お弁当って…それ?」
いちごおでんを指して。
[メイン]
初春飾利 :
「え?」
ふとキングヘイローの指先に視線を送って、いちごおでんへと視線を落とす。
[メイン]
初春飾利 :
「えへへ、これはデザート用です!
何ならお腹空かしてきちゃいましたっ!」
[メイン]
キングヘイロー :
「はぁ……なんだ、吃驚したじゃない……」
くすりと。
[メイン]
初春飾利 :
「はい! キングヘイローさんのお弁当に期待しちゃいましたから!」
と、ナチュラルにそう発言する。
つまり、彼女はいちごおでんと最低限の荷物以外、持ってきていないのである。
[メイン] キングヘイロー : 「えっ?」
[メイン] 初春飾利 : 「えっ?」
[メイン] キングヘイロー : 「……」
[メイン] 初春飾利 : きょとん、と視線を合わせる。
[メイン]
初春飾利 :
「あ、あ~~~~! ご、ごめんなさい!
せめてコンビニで今から自分用にお弁当を……」
[メイン] キングヘイロー : 「あ……い、いや、いいのよ……!ええ!キングたるもの、施しは当然!」
[メイン]
キングヘイロー :
「……ただ、その……ね。……いや、想定していなかった、というか……
ふ、普段はちゃんと作れる…んだから…!」
[メイン]
キングヘイロー :
おそるおそる膝の上で開けた弁当箱の中には、ご飯の他に……
少し焦げてしまったタコさんウインナー、大きさがバラバラの野菜炒め……あと、スクランブルエッグ。
[メイン]
初春飾利 :
「えっ!? い、いえいえいえ! そんなキングヘイローさんのっ!?
施し……って事は! だ、大丈夫です、私───……わぁっ」
すると、そのお弁当箱の中身を見て。
[メイン] 初春飾利 : 「………………」
[メイン] 初春飾利 : 「…………キングヘイローさんのお弁当……」
[メイン]
キングヘイロー :
「……わ、笑いたければ笑いなさいよぉ……!」
少し涙ぐんだような声で。
[メイン] 初春飾利 : 「すごく、可愛いです!」
[メイン] キングヘイロー : 「うぇっ」
[メイン]
初春飾利 :
にこりと満面の笑みを浮かべる。
鈴を転がしたような甘い声で、そう、純粋に、そう口にした。
[メイン]
キングヘイロー :
「……そ、そう……かしら…」
もじもじ、と身をよじりつつ。
[メイン]
初春飾利 :
「そうですよ!」
すると、身をよじらせるキングヘイローにぐいっと顔を寄せて。
[メイン]
キングヘイロー :
「ひゃ…!?」
思いがけない距離に。
[メイン]
初春飾利 :
「このタコさんウインナーの作り方とか教えてほしいぐらいです!
私料理の方はあんまりしませんから……こういうの」
[メイン] 初春飾利 : 「その、できないなぁ……って」
[メイン]
キングヘイロー :
「……お、おーっほっほっほっほ!! そこまで言うのなら仕方ないわね!
今度、キングの一流お料理教室を開いてあげるわ!」
[メイン] 初春飾利 : 「! 本当ですか!」
[メイン] 初春飾利 : すると、キングヘイローの手を取って
[メイン] 初春飾利 : ぎゅっと握る。
[メイン] キングヘイロー : 「んっ」
[メイン] キングヘイロー : 自分の弱みを見られたからか……普段とは違って、少し弱気に。
[メイン] キングヘイロー : ……あったかい、わね…
[メイン] 初春飾利 : キングヘイローさんの手を握ると
[メイン]
初春飾利 :
あっ
───あったかい。
[メイン]
初春飾利 :
そう思い、ニコリと笑みを浮かべると
心なしか、頭の花飾りがそれに呼応するように風が止んだ瞬間にも靡く。
[メイン]
初春飾利 :
「いちごおでんも持っていきますね!
お料理教室に加えて、皆さんにお礼のいちごおでんパーティーしましょうっ!
もちろん……本郷さんも呼んで!」
[メイン] 初春飾利 : 「あっ……でもやっぱり」
[メイン] 初春飾利 : 「料理教室に関しては二人でみっちりの方が……なんだかよさそうですね!」
[メイン] キングヘイロー : ふらふらと不安定に揺れる花飾りに、その純粋な笑顔は…なんだかとても、アンバランスに思えて。
[メイン] キングヘイロー : 「……えっ……ええ! 覚悟することね!」
[メイン] 初春飾利 : 「じゃ、じゃあその……えっと!」
[メイン]
初春飾利 :
「早速……その……
き、キングの施しを……!」
[メイン] 初春飾利 : 「いただきたいんですが……よろしいでしょうか!」
[メイン]
キングヘイロー :
「……」
少し考え込むように、口に手を当てて。
[メイン]
キングヘイロー :
「……その前に、初春さん。……ひとつ、聞いてもらってもいいかしら」
ぽつり、と。
[メイン] 初春飾利 : 「は、はい! 大丈夫ですよ」
[メイン] キングヘイロー : そんな初春の隣に、安心感を感じたからか……わからないけれど。
[メイン] キングヘイロー : 「……この前、あったじゃない。…ほら、例の中学校の」
[メイン]
初春飾利 :
「……はい! この前の例の……あの……中学校の!」
"空間"と言おうとしたが、キングヘイローにつられたのか
あるいは、あの空間の思い出もそこに至るまでの記憶は偽りだったが
[メイン]
初春飾利 :
そこで築いた思い出が本物として残っているからか
中学校、と強調するようにこちらも口にする。
[メイン]
キングヘイロー :
「ええ。……そのね、恥ずかしい話なんだけれど……この前の件で気付いたの。
協心を謳っておきながら……心のどこかで王たる自分が全て解決できる、なんて驕っていたのは……その、私の方だったみたい。」
[メイン] キングヘイロー : 膝の上の不揃いなお弁当に、目を落として。
[メイン] キングヘイロー : 「……だからね。一流のキングへの道も、また最初からひとつずつやり直してみようかな…って、思うの。」
[メイン]
初春飾利 :
「……そうですか……けれど私にとってキングヘイローさんはキングヘイローさん
ですから……きっとひとつずつやり直しても、挫折しても……
王の後光は消え失せはしません! それに……私も」
[メイン]
初春飾利 :
「私も、新しい世界が見えた気がするんです
いえ、見せられた気がするんです」
[メイン] キングヘイロー : 「……!」
[メイン] 初春飾利 : 「だから……私もまだ手探りなんだなって、わかりました」
[メイン] 初春飾利 : 「だからその……私なんかでよければ」
[メイン] 初春飾利 : 「一緒にひとつずつやり直す、なんてやり方もどうかな、って」
[メイン]
初春飾利 :
ちょっと、恥ずかしそうに目を逸らしそうになるが
キングヘイローの視線に、自身の視線を合わせ続ける。
[メイン] キングヘイロー : そのまっすぐな視線に、こちらも目が逸らせなくなり。
[メイン]
キングヘイロー :
「……ええ、その。私からも、お願いというか……
なんというか、初春さんと、二人で……」
[メイン] キングヘイロー : 「…………」
[メイン]
キングヘイロー :
「……ああ、もうっ!!まどろっこしい!!
これからもずっと、私と支え合って、
一緒に前に進み続けること!!いい!?」
[メイン] キングヘイロー : 顔を真っ赤に、照れ隠しに腕をぶんぶんと振りながら。
[メイン] 初春飾利 : 「…………」
[メイン] 初春飾利 : 「へっ」
[メイン]
初春飾利 :
「き、キングヘイローさん!!!」
すると初春は顔を真っ赤にして
[メイン] 初春飾利 : 「そ、そ、その言い方だとぉ!」
[メイン] 初春飾利 : 「そういう事になっちゃいますけど!?」
[メイン] キングヘイロー : 「ちょっ…そういうもどういうもないわよ!おばか!!」
[メイン] キングヘイロー : 「ああ、もう……熱い! あなた、《定温保存》があったでしょ!?」
[メイン]
初春飾利 :
「え、あっ、え!
あ、ありますけど! あまり精度は良くないですよ!」
[メイン]
キングヘイロー :
「ん、いいから……もうっ!早く!」
ずい、と初春の方へ身を寄せて。
[メイン]
初春飾利 :
「ひゃあっ! え、あっ、うっ」
先ほどの台詞をまだ噛み砕けてなくて赤面しながらも
[メイン] 初春飾利 : 握った手を放さずに、深呼吸。
[メイン]
初春飾利 :
サーマルハンド
───『定温保存』
[メイン] 初春飾利 : 平常心、そしてそれに留めるように定温を保とうとするが。
[メイン]
初春飾利 :
じわじわ、むしむしと
むしろあったかくなってしまう。
[メイン] キングヘイロー : 「……え、えっ…ちょっと…!?」
[メイン]
初春飾利 :
「…………」
汗がつたい始めながら。
[メイン]
初春飾利 :
「な、なんだかキングヘイローさんとぉ……い、一緒だと
温かくなっちゃいますぅ……」
[メイン] キングヘイロー : 「なっ、何言って……もう!」
[メイン]
初春飾利 :
けれど握った手を放さないキングヘイローさんに
ちょっと、いや、とても嬉しく思いながら
初春は馳せる。
[メイン]
初春飾利 :
───……本郷さん。
彼女は今後、私達のように危険な任務という戦場を
『未成年』でありながら、今後踏み続ける事になるであろう。
[メイン]
初春飾利 :
どれだけ甘く見積もっても
それは『少年兵』のような扱いだと、人は言うだろう
……残念ながら、私はそれに対して否定はできない。
[メイン]
初春飾利 :
ただ、彼女にとってはそれが彼女の望んだ道
『ヒーローにならなければ注目を浴びられない』というある種の強迫観念に追い込まれた果てだろうか?
きっと、『今度こそは』違うと思う。だからUGNに戻ったんだ。
[メイン]
初春飾利 :
その道だからこそ見える物もある。だからこそ私も、いや私達も
この道を進んでいるんだ。
それに、きっと彼女はもう踏み外さないし
彼女には帰るべき『日常』は出来たはずだ
[メイン]
初春飾利 :
その『日常』を作ったのは
私たちの中でも、きっと…………いえ、言うまでもありませんね!
[メイン]
初春飾利 :
バックトラック
そして、その『日常への帰還』はあの人が、皆さんが、そして私が忘れない限り
───きっと、絶対的なものだ。
[メイン]
初春飾利 :
…………それに私に関しては、今
白井さん
佐天さん
御坂さん
帰るべき日常が、もう一つ増えちゃいました。
[メイン] 初春飾利 : えへへ、と笑みを零すと
[メイン] 初春飾利 :
[メイン] 初春飾利 : ぶわっ、と風が舞い
[メイン] 初春飾利 : 初春のスカートが思いっきり、上へとめくれあがる。
[メイン] キングヘイロー : 「〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!?!?」
[メイン] 初春飾利 : 「ひゃぁあああああああああ~~~!!!?」
[メイン] 初春飾利 : ばっと片手で押さえて。
[メイン] 初春飾利 : 「きききき、ききき」
[メイン] 初春飾利 : 「キング、キング、キングヘイローさん!!!」
[メイン] 初春飾利 : 「見ました!? もしかしてぇ!!!」
[メイン] キングヘイロー : 「なっ、ななな、なっ……!!?」
[メイン] 初春飾利 : 沸騰寸前の顔を見せながら、そう慌てまくる初春。
[メイン] 初春飾利 : ちなみにパンツの色と柄は───
[メイン] 初春飾利 : キングヘイローの見たままだろう。
[メイン] 初春飾利 : 「み、み、見ちゃいましたよね!? ね!?」アワワワワ
[メイン] キングヘイロー : 「……み、見てな………いいえ!事故よ、事故っ!!言いがかりだわ!!」
[メイン]
初春飾利 :
「き、キングヘイローさん! なんでそこで止め……
見ちゃっ……ひゃああああ~~~~!!! キングヘイローさん"にも"
見られるなんて~~~!!!」
[メイン] キングヘイロー : 膝の上を気にかけながら、落ち着かない様子であわあわと弁明する。
[メイン]
初春飾利 :
"今回は"人の手ではないが
風の悪戯でパンツをがっつり見られたことにこちらも、あわあわ。
[メイン]
キングヘイロー :
「やめっ、他の人が聞いたら……って、ちょっと待ちなさい!!
"にも"ってどういうこと!?"にも"ってぇ!!!」
[メイン]
初春飾利 :
「あっ!!! あううううっっ! 聞かないでください!
私が汚されてきた過去を掘り返さないでくださいぃ~!」
自分で掘り返しておきながら、顔を隠す。
といっても過去でもなんでもなく、今後ともある友人の手でスカートめくりされていく運命なのだが。
[メイン] 初春飾利 :
[メイン] 初春飾利 :
[メイン] イルル : ending「Peaceful Jack」
[メイン]
イルル :
ダブルクロス
登場:裏切者たち
[メイン] イルル :
[メイン] イルル :
[メイン] イルル :
[メイン]
イルル :
────栄友中学校があった場所。
その隣町あたりの、小さな小さな一角。
[メイン]
イルル :
そこに昔から続く、小さなお菓子屋があった。
近くには小学校、中学校があるため、学校に通う子供たちはよく寄り道をしている。
[メイン]
イルル :
曰く、そこで噂話があるそうな。
やれ竜が出るだの、やれ暴れん坊がいるだの。
[メイン]
イルル :
最もそこにいるのは。
低身長なのに加え、胸が半分ほど埋まった少女だろうが。
[メイン] イルル :
[メイン]
子どもたち :
「お姉ちゃん~!またね~!」
「また遊ぼうねっ!楽しかったー!」
[メイン] イルル : 「ばいばい~またおいで~」
[メイン]
イルル :
カウンターの机にぱっつんぱっつんの制服の、胸を乗せながら。ピンク髪の少女は手を振る。
これが”日常”といわんばかりに、その顔は幸せそうで。
[メイン]
イルル :
少女は、ふと。
子どもたちの背中を見て────思い出す物が、一つ。
[メイン]
イルル :
それは、自らの過去。
私が私の名前を付けられる前にあった、昔の話。
[メイン]
イルル :
────イルルはとある村、「龍」という存在が祀られていた小さな村でRBとして生まれた。
UGNやFHの介入が入らないような、そんな村。
[メイン]
イルル :
あそこにいた大人は、生まれたばかりの私を「これは龍神様が現れたのだ」とか言っていたが。
結局、危険物として閉じ込められていただけだった。
[メイン]
イルル :
そんな私を、今来てくれた子たちみたいな。
同年代くらいの子は、怖がらすに来てくれた。
私は嬉しかったから、無意識に力────レネゲイドを使って、沢山遊んだ。
[メイン]
イルル :
それが良くなかったんだろう。
FHに感知され、実験と称してレネゲイドを暴走させられていた。
[メイン]
イルル :
────気が付いたら、村は一面火に燃えていた。
αトランスも撒かれたとあるが、果たしてどこまで私がやった事か。
[メイン]
イルル :
そんな私だが。
こうして、今も”裏切者”として生きている。
[メイン]
イルル :
竜の裏切り者として、村の裏切り者として、FHの裏切り者として。
何もかもを裏切ってここにいる。
[メイン]
イルル :
UGNに参加しているのも、こうやって働いているのも、贖罪の一つ。
けれど、やっぱり……罪を背負うだけじゃ生きていけない。
[メイン] イルル : 私を生かしているもの、それは……
[メイン] イルル : からん、からんと。
[メイン] イルル : 客が来たことを知らせる、店の鈴が鳴る。
[メイン] イルル : ……慌てて物思いにふけっていた状態から、ガバっと顔を上げる。
[メイン] 本郷 香 : 「………よ」
[メイン]
イルル :
「…………はっ!?えあっ、ね、寝てないぞ!
………あ」
[メイン]
本郷 香 :
少し照れくさそうな表情で、頬を掻きながら
店内へと入り。
[メイン] 本郷 香 : 「って、お、おいイルル~!お前寝てたのかよ~?」
[メイン]
イルル :
目を向けると、それは私の”親友”。
本郷の姿だった。
[メイン] 本郷 香 : ははは!と軽い笑いと、穏やかな表情の、笑顔。
[メイン]
イルル :
「……ね、寝てないってば!
証拠に涎もないだろ!」
[メイン]
本郷 香 :
ニカッ、と健康的な歯を見せながら。
イルルの方へ近づいていき。
[メイン]
イルル :
ちょっと慌てた様子を見せるが、本郷の笑いにむう。
口をすぼめて。
[メイン]
本郷 香 :
「ん~~~~~……?どれどれ~……?」
イルルの顔を覗き込むように、少ししゃがみ込み。
[メイン] 本郷 香 : 「……イルル、知っているか?」
[メイン]
本郷 香 :
「人間はね、嘘をつくと……ここ」
自身の鼻を差し。
[メイン] 本郷 香 : 「ここに血管が浮くらしいぞ」
[メイン]
イルル :
「……むぁ……!?」
急に覗きこまれた事に、びくりと。
一歩後ろにさが……いたい、壁だった。
[メイン]
イルル :
「……な、なにっ……!?ほ、ほんとうか!?
う、ウソだろ!?」
[メイン] イルル : 慌てて、鼻を何度も確かめるように触れる。
[メイン] 本郷 香 : 「……ぶっ!」
[メイン] 本郷 香 : 「あははははははは!!!」
[メイン]
イルル :
……あれ。
何もなくないか?
[メイン] イルル : 「…………」
[メイン] 本郷 香 : のけ反るような大笑いと共に。
[メイン] イルル : 大爆笑され、困惑していたが。
[メイン] 本郷 香 : 「嘘だよ嘘!あはは!でもどうやら、おおまぬけは見つかったみたいだな~?」
[メイン] イルル : ……これはもしや、揶揄われたのか?
[メイン] 本郷 香 : ニヤニヤとイルルと見ながら。
[メイン] 本郷 香 : 楽しそうな表情で、ニッコリと笑うのだった。
[メイン]
イルル :
「なっ、なぁんだとぉ~~!!ズルい!!!
てか言われてみれば私人間じゃないじゃんか!」
[メイン]
本郷 香 :
ヒーローとしてではなく、一人の人間として
そして、一人の友人として。
[メイン]
イルル :
ばんばん、抗議するように机をたたく。
もっともほとんどのスペースが胸で占拠されているので上手く叩けず。
[メイン]
本郷 香 :
「あははは!!寝てたイルルが悪いんだろ~?
あーおっかし!……って、あ、相変わらずデカいなぁ……」
ジト目ながらも。
[メイン] 本郷 香 : 「……おっと、そうだ、それでなんだけどさ、イルル」
[メイン]
イルル :
んむぅ、とふくれっ面になりながらも。
呼びかけられた事に、顔を上げて。
[メイン] 本郷 香 : ぽりぽりと、頬の傷跡を軽く搔きながら。
[メイン]
イルル :
「ん~…なんだ?」
首をかしげて。
[メイン] 本郷 香 : 「……こ、今度、さ」
[メイン] 本郷 香 : 少し視線を逸らしながら。
[メイン] 本郷 香 : 「……花見とか、どうかな~?……みたいな」
[メイン] イルル : ぱちくり、と目を瞬かせる。
[メイン]
本郷 香 :
久しく、『任務』で顔を出していなかった本郷が
こうしてイルルの店に出向いた理由も、それであった。
[メイン]
イルル :
「……花見?
何やるか知らないんだが……いつにするんだ?」
[メイン] イルル : そんな、軽い気持ちでもう承諾したていで話を進めようとする。
[メイン] 本郷 香 : 「! それはだな………!」
[メイン] 本郷 香 : 「今日だ!!」
[メイン] 本郷 香 : ニカッ、と笑い。
[メイン]
イルル :
……そういえば、最近あんまり本郷と会ってなかったな。
やはり忙しいんだろうか────、と思いつつ。
[メイン]
本郷 香 :
「ほら!イルル!店番は違う人に頼んで
行こうよ!!」
そうして、手を伸ばす。
[メイン] イルル : 「は、なぁっ!?」
[メイン] イルル : 「きょ、今日…………」
[メイン]
本郷 香 :
「とびっきり美味いカレーも、作ってあるよ!!
私の自慢の、ね!!」
[メイン] イルル : 一瞬、考えるポーズをして。
[メイン] イルル : 「……まあいいか!楽しそうだし行こう!」
[メイン] 本郷 香 : その返答を聞き、嬉しそうに頷き。
[メイン] イルル : その間、僅か一瞬。楽しそうだからだ。
[メイン]
イルル :
「……カレー!?
じゃあ、あの中学校で食った奴……なのか?」
[メイン] イルル : それとも……!?と、目を輝かせる。
[メイン]
本郷 香 :
「ふっふっふ……私の!お手製だよ!」
ドヤ顔を披露しつつ。
[メイン]
イルル :
中学校であった事は仮初だった。
だが、かといって彼女と”友人”になれたのも、また、中学校だから。
はっきりと、思い出として伝えて。
[メイン] イルル : 「……!!!」
[メイン] 本郷 香 : イルルに、ウインク。
[メイン]
イルル :
「……ほ、本郷……おまえ、何もないとか言っといて……
カレー作れるのか……凄いじゃんか……!」
[メイン] イルル : わなわな、口元を震わせる。
[メイン] 本郷 香 : 「あははは!だって……」
[メイン] 本郷 香 :
[メイン] 本郷 香 :
[メイン]
本郷 香 :
「────────私、泥啜ってでも、色んなことにチャレンジしてみようって
そう思ったからね!」
[メイン] 本郷 香 :
[メイン] 本郷 香 :
[メイン] 本郷 香 : そう言い告げ、また無邪気な笑顔で。
[メイン] イルル : 「………!!!」
[メイン] イルル : 「それは……いい事だな!」
[メイン]
イルル :
にかっっと、合わせるように。
とびっきりの笑顔を見せて。
[メイン]
イルル :
ぎゅっと。
掴まれていた手を、握り返す。
[メイン] 本郷 香 : 春の穏やかな、心地良い風が、店内へ吹き。
[メイン] 本郷 香 : 本郷とイルルの髪を揺らしながら。
[メイン]
イルル :
だって。
今、そう言った本郷の顔……
今まで一番、カッコいい────ヒーローだった!
[メイン]
本郷 香 :
この手に伝わる、確かな─────
ロイス
─────"繋がり"を感じる。
[メイン] 本郷 香 : 「よし……じゃあイルル!」
[メイン] 本郷 香 : 「このまま……!」
[メイン] 本郷 香 : 「─────かけっこだ!!」
[メイン] イルル : ぴくり!と耳を立てて。
[メイン] イルル : 「……ふっふっふ」
[メイン] イルル : 「負けた奴は三流、勝った奴は一流だな!!」
[メイン] イルル : あの仕事の後、”一流”という言葉について調べた。
[メイン]
イルル :
そうして、立ち上がり。
店のお祖母ちゃんに「ちょっといってきます」とだけ紙を書いて。
[メイン] イルル : さて、かけっこだ────と用意する前に。
[メイン] イルル : 「あ、そうだ本郷!」
[メイン] 本郷 香 : 「ん?」
[メイン] イルル : ちょいちょい、と本郷の裾を引っ張り。
[メイン] イルル : 「わたしさ、部活はやってないって言ったじゃんか」
[メイン] 本郷 香 : ん、そういえばそう言ってたな!と返答し。
[メイン] 本郷 香 : その続きを期待し、小首を傾げる。
[メイン]
イルル :
「でも────
ここは、体に合うんだ、だって沢山……遊べるから!」
[メイン] イルル : そして、と言葉を繋げて。
[メイン]
:
『ま、でも!自分に合う場所に所属するのが』
『一番だよね』
[メイン] イルル : なんて、言葉を思い出して。
[メイン] イルル : 「お前も一番の友だちだ!!」
[メイン] イルル : にかっ、と笑ってみせる。
[メイン] 本郷 香 : 「─────ああ」
[メイン] 本郷 香 : はにかみながら、頷き。
[メイン] : 『……私が……お前の居場所じゃないと、言われたから……だ……』
[メイン]
本郷 香 :
目を閉じ、その言葉を思い出しながら。
ゆっくりと、瞼を開き。
[メイン] 本郷 香 : 「─────イルルは、私にとっての……大切な、居場所さ」
[メイン] 本郷 香 : なんつって!と、またウインク。
[メイン] イルル : 「………ぁ」
[メイン] イルル : 「………ありがと」
[メイン] イルル : 俯いて、袖を持つ力が強まる。
[メイン] 本郷 香 : にしし!と悪戯っぽく笑い。
[メイン] イルル : ※キュマイラ
[メイン] 本郷 香 : こりゃ─────。
[メイン]
本郷 香 :
"竜殺し"、達成かな?
………ん?……んんん???
[メイン] 本郷 香 : グググググ
[メイン] 本郷 香 : 「ちょ、え、イ、イルル?ちょっと???」
[メイン] 本郷 香 : ※肉体1
[メイン] イルル : 「……… ………はっ!?」
[メイン]
イルル :
パッと離す。
もっとも本郷の服にはイルルの握り跡がくっきりと。
[メイン] イルル : 「す、すまん!な、何でもないぞ!」
[メイン]
本郷 香 :
「あ、あ、あっぶな……!?も、もう少しで私の服、破れそうだった……!
………お?」
[メイン] 本郷 香 : パッ、と手を離したのを見て。
[メイン] 本郷 香 : にんまりと笑い。
[メイン] 本郷 香 : 「─────よーいどんっ!!!」
[メイン] 本郷 香 : 早口でそう放ち。
[メイン] 本郷 香 : ダッシュ!!
[メイン]
イルル :
「へ?………あーーーー!!!
ズルいぞお前ーーーっ!!!」
[メイン]
本郷 香 :
「にししし!!駆けっこスタートだ!!
走れ走れ走れ~~~!!」
[メイン]
イルル :
スタートダッシュが遅れた。
ばたばたと、ダッシュの準備。
[メイン]
イルル :
その様子はさながら。
”中学校”での、遅刻競争とうり二つで。
[メイン] イルル : そんな、彼女の背中を追いかけて、一つ。
[メイン]
イルル :
彼女はヴィランでもなく、彼女自身を救うために動いていた。
一人のヒーロー。
ただ、手段が悪かっただけ。
[メイン]
イルル :
だけど、こうして。
二人で走れるようになったわけで。
[メイン] イルル : こっちこそ────。
[メイン] イルル : ”ヒーロージャック”、しちゃったな!
[メイン] イルル : 追いかける、追いかける。
[メイン] イルル :
[メイン] イルル :
[メイン] イルル :
[メイン]
イルル :
peacefull Jack Crumble Day"s"
春休みは終わった。後は私達の新学期だ。
[メイン] イルル :
[メイン] イルル :
[メイン] イルル :
[メイン]
GM :
ダブルクロスthe 3rd edition
『School Jack』
ダブルクロス、それは裏切りを意味する言葉
[メイン] GM : -END-
[メイン] GM :
[メイン] GM :
[メイン] GM :